アンタレスS
レース展望

03年にハンデ戦から別定戦に変更された。過去10年で1番人気は[1−3−1−5]で4連対。前走重賞連対馬は[1−2−0−0]で連対率100%。前走オープン特別勝ち馬は[0−1−0−2]、前走3着以下は[0−0−1−3]で不振。2番人気は[3−1−1−5]で4連対、3番人気は[2−0−1−7]で2連対。馬連は10倍台までが5回、80倍台が1回、万馬券が4回で堅いか波乱か両極端。前走連対を外した馬が1番人気になると荒れる傾向がある。今年のメンバーで前走重賞で連対した馬はワンダーアキュートのみ。

連対馬20頭のうち17頭が前走6着以内。前走勝った馬が9連対。勝った勢いで再度好走する馬が多い。前走7着以下から連対した3頭は全て前走マーチSだが、今年はマーチSが阪神で行われたため、データが当て嵌まるかどうかは微妙なところ。過去10年で2枠は5連対、3枠と6枠は4連対で2〜6枠に連対馬が集中している。1枠は[0−0−3−15]、7枠は[1−0−3−16]、8枠は[1−0−1−18]で不振傾向。馬場状態や展開による部分があるため、絶対的に不利とは言えないが、少し考慮しておきたい。

ワンダーアキュートは今年アルデバランS2着、仁川S1着、名古屋大賞典2着と堅実に走っている。アルデバランSはピイラニハイウェイに負けたが、58キロを背負っており斤量3キロ差があった。仁川Sでは好位から危なげのないレースぶりでタガノジンガロに0.3秒差をつけて快勝。前走の名古屋大賞典は好位から早めに上がったが、逃げたエスポワールシチーを捕まえられず2馬身差の2着。小回り、不良馬場でエスポワールシチーを捕まえるのは難しく、レース内容としては上々。これまで重い斤量に苦しまされてきたが、今回は56キロで出走できる。距離はもう少しあってもいいが、極端に時計が早くならなければ対応できるのではないか。

ゴルトブリッツはダート[4−0−0−1]でまだ底を見せていない。中央再転入して500万条件を圧勝した後に東京大賞典を使ったのは陣営の期待の表れ。陣営は将来G1で通用する馬になるとみているのだろう。東京大賞典は外々を回って7着に終わったが、その後は1000万、1600万条件を断然人気で楽勝した。母レディブロンドはデビューから5連勝でオープン入り、半姉ラドラーダも3連勝でオープン入りしており、勝つと止まらなくなる一族。ゴルトブリッツはダ1800mは3戦3勝だが、今回は条件戦とはメンバーが違う。重賞2勝のワンダーアキュートと同斤は不利だが、勢いで突破できるか。田辺騎手は重賞初制覇が懸かる。

バーディバーディはJCダート4着、東京大賞典3着、フェブラリーS3着とG1で善戦してきた。前走のフェブラリーSは好位からメンバー2位タイの36.0秒で伸びて0.2秒差の3着。池添騎手が好位からタイミングよくスパートして力を出し切ったが、上位2頭が強かった。今回はメンバーが楽になるが、斤量58キロを背負うのがカギ。鞍上はテン乗りの幸騎手。ダイシンオレンジは京都ダ1800m[5−2−2−1]の巧者でアンタレスSと平安Sを制している。京都ではまさに水を得た魚のようで全く走りが違う。好位からしぶとい脚を使えるため、展開に左右されにくいタイプ。テン乗りの藤岡康騎手が騎乗するのがカギになりそう。

ダート[4−7−0−1]で前走マーチSで初めて連対を外したタガノジンガロ、京都ダート[1−1−2−0]でみやこSと平安Sで3着があるサクラロミオ、前走のマーチSは惨敗したが、自分のペースで逃げればしぶといメテオロロジスト(三浦騎手→小牧騎手)、2走前のアルデバランSでワンダーアキュートに勝ったピイラニハイウェイあたりが伏兵か。リーディング上位騎手は皐月賞で東京に遠征するため、アンタレスSは乗り替わる馬が非常に多い。フィールドルージュは西園厩舎の管理馬でダートG1[1−1−1−3]の実力馬。08年11月以来約2年半ぶりの出走となるのは不利が、まずは無事に走って次に繋げて欲しい。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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