アンタレスS
有力馬診断

■[6+]ワンダーアキュート 2着
09年の6月以降、休み明け、G1を除くと[6−2−0−1]で後方に控えたレパードS以外連対している。半兄ワンダースピードもダートG1を除くと堅実に走る馬だった。仁川Sではタガノジンガロを子供扱いして0.3秒差をつけて快勝。前走の名古屋大賞典は2着に負けたが、小回り、不良馬場でエスポワールシチーを捕まえるのは難しい。シリクスS、武蔵野Sを勝ったことで重い斤量に苦しまされてきたが、今回は56キロで出走できるのは有利。中央の脚抜きのいいダートでは[4−0−0−1]でシリウスSを勝っている。土曜の京都は不良に悪化して最終レースの1000万条件の勝ちタイムは1分50秒5。日曜は馬場は回復する方向だが、勝ちタイムは早くなりそう。時計が極端に早くなったときにスピードの限界を見せる可能性がある。その点で56キロは有利でも抜けた評価にはしなかった。

■[6+]ゴルトブリッツ 1着(予想◎)
500万条件を勝った後にG1の東京大賞典を使って7着に終わったが、それを除くとダートでは5戦5勝のパーフェクト。門別で初勝利を挙げてから実質ノンストップでオープン入りを果たした。中央再転厩緒戦の500万条件は逃げて2着に7馬身差をつけるインパクトのある勝ち方。サマーウインドもそうだったが、こういうレースをした馬は重賞で活躍する馬が多い。前走は小倉ダ1700mで好位からメンバー2位の35.7秒で差し切って3馬身半差で楽勝。勝ちタイム1分42秒0はレコードに0.2秒差の好タイム。逃げ一辺倒ではなく、好位から差す競馬ができたことも評価できる。調教を見るとまだ能力に馬体がついてきていない印象があるが、スピード能力はこのメンバーでも足りる。馬場が渋ったことはプラスとみる。

■[6+]バーディバーディ 3着
ユニコーンSを勝った後、壁にぶち当たったが、最近は底力が強化され、JCダート4着、東京大賞典3着、フェブラリーS3着とG1で善戦できるようになった。前走のフェブラリーSは勝ったトランセンドと2着フリオーソが強かったが、好位からメンバー2位タイの36.0秒で伸びて見せ場を作った。昨年のJCダートでも直線でトランセンドに食い下がり、見せ場を作っている。そのときの走破タイムは1分49秒1。脚抜きのいい高速馬場が大の得意とは思わないが、不良馬場なら時計を詰めてもおかしくない。今回は他馬より重い58キロを背負うのは不利だが、G1で善戦してきた実力を考えると一概に軽視できない。幸騎手は皐月賞のエイシンオスマンに騎乗しない。池江寿厩舎に転厩して馬がいい方に変わった感もある。

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