青葉賞
レース展望

ダービートライアル。過去10年では青葉賞を勝ったシンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、アドマイヤメインがダービーで2着に入っている。過去10年で1番人気は[6−0−1−3]で6連対。単勝1倍台は[2−0−0−0]、2倍台は[4−0−1−1]、3倍以上は[0−0−0−2]。押し出されて1番人気になった馬は危険。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[2−0−2−6]で2連対。勝ち馬は全て3番人気以内、2着は6頭が6番人気以下の人気薄。人気馬を軸に人気薄まで流す馬券作戦が妙味。

馬連は10〜40倍台の中穴が6回と多い。良馬場なら中穴までに収まるが、馬場が渋ったときは波乱に注意。連対馬20頭のうち15頭が前走3着以内。最近5年の連対馬は全て前走3着以内で4着以下は[0−0−1−26]。前走皐月賞の前哨戦で3着以内に好走した馬が活躍している。7枠は[0−1−3−20]で1連対、8枠は[1−1−2−23]で2連対。コースロスのある外枠は不振。09年に1番人気のアプレザンレーヴが8枠から勝ったように力のある馬は克服できるが、外枠の人気薄が連対することは少ない。

トーセンレーヴは2連勝で臨んだ毎日杯は3番手追走から直線で馬なりのままレッドデイヴィスに並びかけたが、そこから伸び切れず0.2秒差の3着に終わった。前半後藤騎手に内からマークされて内に入れられず、外から掛かり気味に上がって行ったことが応えたのだろう。レースを使うごとに馬が前向きになり、道中少し力んで走っている。今回は距離が延びるだけにテン乗りのウィリアムズ騎手が折り合って進められるかがポイント。ブエナビスタの半弟で父はディープインパクト。将来を約束されたような血統馬だが、デビューが遅くまだダービー出走を確定させていない。先週の皐月賞をオルフェーヴルで制した池江寿厩舎の管理馬。

ショウナンマイティはラジオNIKKEI杯2歳Sではイレ込んで掛かって自滅し8着。若駒Sは後方からメンバー最速の34.3秒で伸びてタイム差なしの3着。他馬より1キロ重い57キロを背負って狭いスペースを捌いてきた。前走の弥生賞は最後方からメンバー最速の34.0秒で追い込んで4着。スローペースで位置取りが後ろ過ぎたが、勝負どころで浜中騎手が押しても馬が反応しなかった。精神面を含め、まだ難しい面がある。それでも長距離輸送をしてパドックでイレ込んでいなかったことは一歩前進か。全5戦のうち4戦の上がりがメンバー最速。今の東京の設定は別として、萩Sの走りから直線が長いコースは合いそうだ。

ギュスターヴクライは京都芝2200mの未勝利戦、東京芝2400mの500万条件を連勝。前走の弥生賞は中団の後ろからメンバー3位タイの34.2秒で伸びて0.1秒差の6着。2〜6着は同タイムの大接戦だった。ギュスターヴクライは3コーナー過ぎから内田博騎手が追い通しだったが、最後までしぶとく伸びていた。これまでの実績、体型などから距離が延びて良さそうなタイプ。東京芝2400mの500万条件はメンバー最速の34.6秒で大外から差し切っている。父ハーツクライと母ファビラスラフインは東京芝2400mのジャパンCで2着に入った馬。今年が初年度産駒のハーツクライ産駒はまだ重賞を勝っていない。

葉牡丹賞の勝ち馬で前走スプリングS6着のショウナンマイティ、前走スプリングS15着惨敗も東スポ杯2歳S2着が光るリフトザウイングス、勝ち切れない競馬が続くが、相手なりに走っているウインバリアシオン、福寿草特別でトーセンラーに勝ったコスモヘイガー、前走阪神芝2400mの500万条件を勝ったヴァーミリアンの半弟カーマイン、デビューから[1−3−0−0]で前走カーマインの2着に入ったヴァーゲンザイルなど伏兵は数多い。先週の東京は開幕週で馬場が渋ったこともあり、内が有利な馬場だった。今週も枠順がカギになりそうだが、騎手も大きなファクター。有利な内枠に入っても伸びない外に出す騎手もいる。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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