天皇賞(春)
レース展望

最強ステイヤー決定戦。過去10年で1番人気は[2−0−3−5]で2連対。最近8年では[1−0−2−5]で連対したのは単勝1.1倍のディープインパクトのみ。最近は菊花賞連対馬が不振に終わるケースが目立つ。2番人気は[3−2−1−4]で5連対、3番人気は[1−2−0−7]で3連対。最近は隔年で10番人気以下が連対している。最近8年の馬連は164倍、366倍、850倍、3倍、207倍、20倍、102倍、23倍で8年のうち5年が万馬券。最近の長距離G1は波乱傾向が強い。極端な人気薄の激走に注意。

最近7年の連対馬14頭のうち11頭が前走連対していた。前走G2で連対した馬を重視したい。前走4着以下に敗れた馬は、天皇賞(春)、菊花賞など長距離重賞実績が必要。前走が産経大阪杯、日経賞、阪神大賞典、大阪−ハンブルクC、ダイオライト記念でない馬は[0−0−0−20]で全く出番がない。6番人気以下で連対して穴をあけた7頭のうち5頭に芝2500m以上の重賞で連対があった。前走負けて人気を落とした長距離重賞実績馬の激走に注意。特に京都外回りコースの重賞で強い競馬をしたことのある馬に注目したい。

トゥザグローリーは昨年の有馬記念でハナ+クビ差の3着。上がり3Fは勝ったヴィクトワールピサを0.2秒上回った。京都記念は4コーナーから直線で前が壁になって一旦大きく下がるロスがあったが、メンバー2位の34.5秒で外から豪快に突き抜けた。前走の日経賞は内ラチ沿いの好位からメンバー最速の34.2秒で早めに抜け出して2馬身半差で快勝。ローズキングダムを子供扱いした。すぐにG1に手が届きそうなところまできている。昨年の天皇賞(春)でフォゲッタブル(池江郎厩舎)が1番人気で6着に終わったのが気になるが、トゥザグローリーはどうなのか。死角はあるのだろうか。福永騎手が騎乗停止のため、四位騎手が騎乗する。

ペルーサはダービーから出遅れが続いたが、有馬記念と日経賞ではスタートを決めた。出遅れ癖は解消しつつある。有馬記念ではスタートを決めて好位につけたが、直線で伸び切れず0.1秒差の4着。最後は力尽きたというより、前に馬がいたため馬自身が加減して走ったのではないか。日経賞は中団からメンバー2位の34.3秒で伸びて0.4秒差の2着。どれくらいの脚が使えるのかを測る乗り方だったが、休み明けで58キロを背負ってこの内容なら上々。昨年秋は菊花賞を使わなかったが、陣営は距離をこなすとみて使ってきた。今回はスタートを決めて差し切れる位置からのレースになりそうだ。横山典騎手は京都の長丁場を知り尽くしている。

ローズキングダムはジャパンCを繰り上がりで制した後、有馬記念を疝痛で回避。日経新春杯はトップハンデ58キロを背負い、中団の内からメンバー最速の34.3秒で伸びて0.3秒差の3着。前走の日経賞は好位の外からトゥザグローリーをマークして進めたが、直線で突き放され、最後にペルーサに交わされて0.5秒差の3着。不甲斐ない負け方だったが、59キロを背負っていた。今回は全馬同じ58キロだけに真価が問われる一戦になる。良馬場では[5−2−3−0]。芝1600〜3000mまでこなし、どんな展開でも崩れていない。良馬場のG1では[2−2−0−0]で連対率100%。好データだけを挙げてみた。鞍上は武豊騎手。

ヒルノダムールは前走の産経大阪杯で重賞初制覇。直線で早めに抜け出し、ダークシャドウの追撃をハナ差凌ぎ切った。内ラチ沿いをロスなく回ったこと、斤量57キロを味方につけての勝利。昨年の菊花賞は7着に終わったが、スムーズさを欠いてかなり脚を余した。メンバーが強くなるため、力関係と距離がポイント。エイシンフラッシュは昨年のダービー馬。ジャパンCは8着、有馬記念は7着に終わったが、前走の産経大阪杯では休み明けで59キロを背負ってタイム差なしの3着に入った。当初は天皇賞(春)は使わない予定だったが、陣営の考えは変わったようだ。初の3000m級のレースで折り合えるかがポイント。ダービー馬が復活するか。

阪神大賞典を3馬身半差で圧勝し重賞初制覇を飾ったナムラクレセント、一昨年の天皇賞(春)勝ち馬で昨年も2着を確保したマイネルキッツ、万葉SとダイヤモンドSを連勝し、前走阪神大賞典で2着に入ったコスモメドウ、ステイヤーズSの勝ち馬で前走ダイヤモンドS2着のコスモヘレノス、前4走着外と精彩を欠いている08年の菊花賞馬オウケンブルースリなど伏兵は数多い。フランスからはジェントゥーが参戦する。昨年5月以降[4−5−0−0]で3000m以上では[4−1−0−0]。距離を長くして頭角を現し、昨年秋にG1を2勝した。京都の馬場が合うかどうかが大きなポイント。馬体の造り、走法、調教の動きから見抜きたい。

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