クイーンS
レース展望

過去10年で1番人気は[1−4−0−5]で5連対。唯一勝ったのは01年のヤマカツスズラン。GT馬なら[0−2−0−0]だが、今年のG1馬はサンテミリオンのみ。2番人気は[3−1−1−5]で4連対、3番人気は[1−1−3−5]で2連対。最近5年の連対馬10頭のうち8頭は3番人気以内。時々人気薄が連対するが、3番人気以内の人気馬が中心になる。最近5年は12倍、19倍、7倍、112倍、14倍で11−1番人気で荒れた09年を除き10倍台までに収まっている。重賞実績馬が揃うと10倍前後に収まる傾向。

逃げ馬は[5−0−0−5]で5番人気以内なら[4−0−0−0]で勝率100%。直線の短い札幌の開幕週で前に行った馬が止まらない。前に行ける馬、特に逃げ馬に注意。09年に11番人気で勝ったピエナビーナスは札幌と函館で実績がある洋芝巧者だった。北海道で実績のある馬の激走に注意。過去10年で7枠は[1−0−0−19]、8枠は[0−0−2−18]で計1連対のみ。札幌芝1800mはスタート後すぐに1コーナーがあるため外枠は不利。昨年は7枠のアプリコットフィズが勝ったが、外枠に入った馬は過信禁物。

レディアルバローザは中山牝馬Sで重賞初制覇。前半5F57.9秒のハイペースで中団からメンバー2位の34.4秒で馬群を割って抜け出した。軽量53キロと心肺機能の高さを生かし切っての勝利。これまでは脚長で華奢な馬だったが、馬体が12キロ増えてバランスが良くなっていた。池江郎厩舎の管理馬は引退前に使い込んだため、その後調子を崩す馬が多いが、レディアルバローザは笹田厩舎に転厩して馬体が変わった点は見逃せない。前走のヴィクトリアMは3番手からしぶとく粘り0.1秒差の3着。アパパネとブエナビスタが強過ぎただけで例年なら勝っているレベル。今回はひと息入れたため、馬体に太めが残っていないか要チェック。

アヴェンチュラは阪神JF4着の後、骨折で春のクラシックに出走できなかったが、前走の漁火S(1600万条件)で好位からメンバー最速の35.4秒で抜け出して2馬身差で圧勝した。長期休み明け、初の古馬相手を克服しての勝利。馬体が28キロ増えていたが、ほとんどが成長分。フサイチホウオー、トールポピーの全妹で3歳秋以降の成長には疑問符がつくが、アヴェンチュラは3歳春に使われなかったぶん消耗していない。過去10年で3歳馬は[2−3−3−20]で5連対。軽量52キロで通用している。アヴェンチュラは札幌芝1800mの札幌2歳Sで2着がある。まだキャリアが浅く、厳しいレースを経験していない点がどう出るか。

アニメイトバイオは七夕賞で6番手からしぶとく伸びて0.3秒差の3着。1枠から荒れた内を通り、かつ勝ったイタリアンレッドとは斤量3キロ差があった。復帰後2戦は馬体が太いまま走っていたが、8キロ絞れてデキが上向いていた。差しタイプのため立ち回りとテン乗りの蛯名騎手がカギになる。ブロードストリートは前走マーメイドSで中団からメンバー3位タイの34.7秒で伸びて0.2秒差の2着。[0−4−1−1]の芝2000mと追える岩田騎手で久々にこの馬らしい走りを見せた。今回は別定戦で前走より1キロ軽い55キロで出走できる。ローズSをレコード勝ちしたように芝1800mも守備範囲。栗東からの輸送をクリアできれば。

マーメイドSで1番人気に支持されたアスカトップレディ、中山牝馬Sで3着、福島牝馬Sで2着に入ったコスモネモシン、昨年のオークス馬サンテミリオン、昨年の勝ち馬アプリコットフィズ、京都牝馬Sの勝ち馬ショウリュウムーンなど伏兵は数多い。アスカトップレディはマーメイドSで7着に終わったが、直線で前が壁になって捌くのに苦労したことが応えている。ベストは[2−3−0−0]の芝1800m。札幌の洋芝の適性とテン乗りの秋山騎手がカギになる。サンテミリオンは秋2戦は不振に終わったが、休養したことでどこまで立ち直ってくるか。オークスでアパパネと1着同着だった馬。馬体が成長して復調しているようなら侮れない。

アプリコットフィズは昨年の勝ち馬で脚質的に開幕週、小回りコースは合うが、近走が14、18、17着で全くいいところなし。馬体の成長はないが、調子が悪い訳ではなさそう。札幌滞在で調子が上向き、かつ前向きさが戻ってくれば。ブライティアパルスとの兼ね合い次第で単騎逃げもある。ショウリュウムーンは昨年のクイーンSで0.3秒差の5着に終わったが、ゴール前で狭くなって追えなかったことが応えている。3走前の京都牝馬Sでは4着レディアルバローザに0.5秒差をつけて勝っている。前2走惨敗したのは気になるが、今回はテン乗りの岩田騎手が騎乗する。佐々木晶厩舎が重賞で岩田騎手を乗せるのは今回が初めてとなる。

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