新潟記念
レース展望

サマー2000シリーズの最終戦。過去10年で1番人気は[1−2−0−7]で3連対。最近6年は連対なく不振。前走で重賞3着以内に入った1番人気は[0−0−0−7]。前走重賞を好走して信頼できそうな馬ほど不振に終わる傾向。2番人気は[2−1−0−7]で3連対、3番人気は[3−1−0−6]で4連対。最近5年は6番人気以下が必ず連対している。最近5年の馬連は39倍、66倍、147倍、45倍、117倍で全て中穴以上。ハンデ戦らしく波乱傾向が強い。今年は11頭立てだが、少頭数特有の波乱に注意。

トップハンデは[0−0−2−10]で3着止まり。トップハンデに限らず57キロ以上は[1−0−2−21]で1連対のみ。今年はナリタクリスタルが57.5キロ、セイクリッドバレーが57キロを背負う。年齢別では3歳[0−0−0−4]、4歳[4−2−1−16]、5歳[3−6−4−36]、6歳[2−1−4−34]、7歳以上[1−1−1−38]。スピードと末脚の威力が問われるコースで4、5歳馬が活躍。最近6年の連対馬12頭のうち10頭は4、5歳馬。今年は4歳馬の出走はなく、5歳馬が5頭出走する。

タッチミーノットは産経大阪杯で0.2秒差の6着に入り、新潟大賞典で1番人気に支持されたが、後方からメンバー2位タイの34.4秒で伸びて6着に終わった。産経大阪杯では中団の内で流れに乗ったが、新潟大賞典では後方に控えて直線勝負。馬体が10キロ増えていた。前走の七夕賞は後方からメンバー最速の34.8秒で伸びてクビ差の2着。3、4コーナーでは行きっぷりが悪くムチが飛んだが、直線に向くと鋭く伸びてきた。馬体は8キロ減って前走より仕上げていた。勝ったイタリアンレッドは小倉記念を連勝した。今回は前2走より1キロ増の56キロ。馬は重賞を勝てるレベルに来ているため、今回も三浦騎手の乗り方次第か。

セイクリッドバレーは新潟大賞典で重賞初制覇。中団の後ろからメンバー最速の34.2秒で差し切った。丸山騎手が中団の後ろでタメて内から捌いてきたことで勝利を掴んだ。エプソムCは最後方からメンバー最速の34.8秒で追い込んで3着。道中ごちゃついて位置取りが悪くなったことが応えた。前走の関屋記念は最後方に控えて3コーナーから動いたが、直線で一杯になって5着。前半控え過ぎたこと、早くスパートし過ぎたことが応えている。新潟外回りでは[3−2−0−3]で新潟芝2000mでは[2−1−0−0]。ハンデは新潟大賞典を勝ったときより1キロ重い57キロ。丸山騎手が指示に拘り過ぎず、自分の感覚で乗れれば。

ヤマニンキングリーは長期休み明けの小倉記念で好位の内から伸びて0.4秒差の4着。道中手応え良く追走していたが、直線で伸び切れなかった。ハンデG3では[1−3−0−2]で芝2000mはベスト。札幌記念を勝ってから[0−0−0−9]で馬券圏内なし。今回もガツンとした脚が使えるかがポイントになる。ナリタクリスタルは新潟記念(55キロ)、中京記念(56キロ)を勝っており、トップハンデ57.5キロを課せられた。2走前の金鯱賞は不良馬場が応えて13着。前走の小倉記念は1番人気に支持されたが、後方から追い込んで6着。直線で前が壁になってまともに追えなかった。今回もトップハンデと武豊騎手がカギ。

新潟外回り[3−1−0−0]で上がりが全て最速のエオリアンハープ、新潟大賞典で3着があるオペラブラーボ、新潟芝2000mのG3で[0−1−2−0]のサンライズベガ、1000万条件を勝ち格上挑戦してきたプティプランセス、前走小倉記念で後方から捲って9着まで追い上げたホワイトピルグリムなどが伏兵か。エオリアンハープは前走天の川Sを直線一気で3馬身差半差の圧勝。中1週で重賞でメンバーが強化されるが、斤量は2キロ減の53キロ。木幡騎手が渾身の騎乗で持ってくるか。オペラブラーボは左回りの直線の長いコースでは[3−0−2−1]。前走の七夕賞は8着に終わったが、ずっと馬場の荒れた内を通っていた。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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