セントライト記念
レース展望

菊花賞トライアル。過去10年で1番人気は[2−4−0−4]で6連対。ダービーひと桁着順は[1−1−0−1]、関東馬は[1−2−0−0]に対し、関西馬は[0−2−0−4]、単勝4倍以上は[0−0−0−2]。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対。最近5年の馬連は184倍、5倍、31倍、23倍、20倍で中穴が多い。ダービー直行馬は[3−2−1−14]で3着以内に入った6頭のうち5頭はダービーひと桁着順。ダービー10着以下は[1−0−0−8]。ダービーひと桁着順の最先着馬が1、2番人気なら[3−2−0−1]で連対率83.3%。今年のダービーは不良馬場だった。

ベルシャザールは皐月賞で11着に惨敗したが、減った馬体が戻ったダービーでは好位からしぶとく伸びて3着に入った。2着に7馬身差をつけられたが、前に行った中では最も粘っている。パワータイプで渋った馬場は問題ないが、脚質的に東京より中山向き。中山ではホープルフルSを勝っている。ロジユニヴァースのように不良馬場のダービーで激走した馬は不振に陥ることが多い。ダービー激走の反動がないのか、よく見極めたい。安藤勝騎手は中山芝重賞では[1−8−7−46]で勝率1.6%。先週のレインボーペガサスがスムーズさを欠いたのは必然か。安藤勝騎手が中山芝重賞で唯一勝ったのは有馬記念の松田国厩舎馬ダイワスカーレット。

サダムパテックは弥生賞1着、皐月賞2着、ダービー7着と王道を歩んできた。ダービーは不良馬場でタフなレースになり、距離適性の差がモロに出たが、道中力んでいたことも影響している。2歳時から西園厩舎でビシビシと乗られて仕上げられた馬。距離短縮で再浮上できるか。トーセンラーはきさらぎ賞でオルフェーブル、ウインバリアシオンに勝ったが、皐月賞は後方から伸び切れず7着、ダービーは好位から早めに動いて11着に終わった。ダービーは7枠15番だったが、直線では最も荒れた最内に入れていた。勝ったらマズイ大人の事情があったのか。ディープインパクト産駒の小柄な牡馬。半姉ブルーミングアレーは夏から秋に力をつけた。

ショウナンパルフェは青葉賞で2着に入り、ダービーでは3番手から6着に粘った。トップハンデ57キロを課せられたラジオNIKKEI賞では1コーナーで他馬に寄られて大きく振られる不利が響いて9着に終わった。今回も三浦騎手が騎乗する。共同通信杯と京都新聞杯で2着があるユニバーサルバンク、京成杯の勝ち馬フェイトフルウォーも抽選なしで出走できる。抽選組では近年好走が多い新潟芝2200mで前走2着に入ったショウナンバーズ、トウシンイーグル、中山で行われたラジオNIKKEI賞で4着に入ったターゲットマシン、[2−3−0−1]で青葉賞以外崩れていないヴァーゲンザイルなどが人気になりそう。今年は皐月賞が東京で行われ、ダービーは不良馬場だった。良馬場の中山芝2200mで一変する馬がいてもおかしくない。

[Home]