京都大賞典
レース展望

天皇賞(秋)、ジャパンCへのステップレース。過去10年で1番人気は[4−3−0−3]で7連対。古馬混合G1で連対のある馬は[3−3−0−0]に対し、ない馬は[1−0−0−3]で1連対のみ。昨年はジャパンC2着があるオウケンブルースリが2着を確保。2番人気は[3−2−0−5]で5連対、3番人気は[1−0−2−7]で1連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。最近は上位人気馬の組み合わせで中穴になることが多い。最近5年は47倍、2倍、58倍、18倍、6倍。ガチガチもあるが、中穴を狙うのが妙味。

6番人気以下で3着以内に入った8頭のうち5頭に京都芝2400m以上の重賞で3着以内があった。京都はアップダウンのある特殊コース。京都の長距離重賞で実績のある馬の激走に注意。京都大賞典で上がり3Fがメンバー1位は[6−4−1−3]、2位は[3−3−1−0]、3位[1−1−5−5]に対し、6位以下は[0−0−0−48]で3着以内なし。直線の長い外回りコースの長距離戦で早い上がりが問われる。末脚の切れる京都巧者に注目。春のG1で好走した4、5歳馬の活躍が目立つが、本番は先だけに仕上がり面に注意。

ローズキングダムは日経新春杯3着、日経賞3着、天皇賞(春)11着、宝塚記念4着と勝ち切れない競馬が続いている。天皇賞(春)は道中何度も頭を上げ折り合いを欠き、考えられる中で最低の騎乗だった。宝塚記念は好位から勝ったアーネストリーと同じメンバー3位タイの35.1秒で伸びて0.3秒差の4着。決め手勝負に強いタイプで流れと位置取りがマッチしなかった。切れなかったのは58キロの影響もあるのだろう。今回はG1馬のため59キロを背負う。近走不振のG1馬が相手なら59キロでも格好をつけるか。57キロで出走できるジャパンC、有馬記念に向けて順調に進められれば。ダービーで2着に持ってきた後藤騎手に乗り替わる。

ジャガーメイルは昨年の春の天皇賞馬。ジャパンCは0.4秒差の4着、香港ヴァーズは0.7秒差の4着に敗れた。堀厩舎のG1馬が長期休み明けでどこまで仕上がってくるか。今回から四位騎手に乗り替わる。今年の芝重賞で四位騎手は[0−2−4−25]で勝率0%。直線で前が詰まって諦めることが多い。オウケンブルースリは京都大賞典で一昨年1着、昨年2着と休み明けで果を出している。09年のジャパンCでウオッカにハナ差に迫った馬が、近走大不振に陥っている。音無厩舎は休み明けや惨敗で人気が落ちたときに仕上げて勝ちに来る厩舎。脚質的に京都芝2400mは合っているが、ズブくなった6歳馬を復活させられるのかどうか。マイネルキッツは天皇賞(春)で1、2着がある実力馬。スタミナはあるが、8頭の少頭数というのがどう出るか。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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