デイリー杯2歳S
レース展望

過去10年で1番人気は[6−1−1−2]で7連対。単勝1倍台の1番人気は[3−0−0−0]、単勝2倍以上は[3−1−1−1]。07年にマリエンベルクが単勝4.4倍で8着に終わったように混戦で人気が割れたときは危険。2番人気は[0−3−2−5]で3連対、3番人気は[2−3−1−4]で5連対。毎年1〜3番人気の1頭が必ず連対しており、1番人気と2、3番人気の決着が5回ある。馬連は7年が10倍台までに収まっている。最近5年は4倍、38倍、6倍、16倍、13倍で10倍前後の決着が多い。

連対馬20頭のうち17頭が前走連対、19頭が前走5着以内。前走6着以下は[0−1−1−17]で6着馬の1連対のみ。初勝利直後は[6−5−4−41]で11連対。キャリアは問われない。新馬戦は3番人気以内なら[2−4−1−4]、未勝利戦は3番人気以内なら[2−0−0−1]。野路菊Sは06年から5年連続で3着以内を確保。3番人気以内なら[2−1−2−2]で複勝率71.4%。前走1番人気だった馬が3番人気以内に支持されると[6−3−2−2]で複勝率84.6%。前走1番人気だった馬に注目。

ダローネガは新馬戦でエピセアロームに競り勝ち、新潟2歳Sで2番人気に支持されたが、先行して直線で伸び切れず1.1秒差の4着に終わった。上がり勝負で切れ負け。1枠1番に入ったことで馬場の荒れた内を通り、揉まれて外に出しにくかったことも響いた。前走の野路菊Sは2番手からメンバー最速タイの34.7秒で伸びて1着。直線で少しズブさを出したが、佐藤哲騎手の鞭が飛ぶとひと伸びして差し切った。今回は佐藤哲騎手が骨折のため、岩田騎手に乗り替わる。メンバー唯一の2勝馬で人気を集めそうだ。切れ味のある馬を地力と完成度の高さで完封できるかがカギ。佐々木晶調教師には今回もダローネガを使ったオヤジギャグを期待。

マコトリヴァーサルは新馬戦で逃げて5馬身差で圧勝。小倉2歳Sは1番人気に支持されたが、後方2番手からメンバー2位の34.8秒で追い込んで0.2秒差の2着。勝ったのはダローネガに新馬戦で負けたエピセアローム。好スタートを切った後、なぜあそこまで武豊騎手が控えたのかは不明。差す競馬で脚質の幅を広げたとも言えるが、須貝調教師は重賞初制覇を狙っていただけに頭を抱えたのではないか。今回は距離が2F延びるのが課題。引き続き武豊騎手が騎乗する。須貝厩舎は小倉2歳S・マコトリヴァーサル、新潟2歳S・マコトリヴァーサル、札幌2歳S・ゴールドシップで2歳重賞3戦連続2着。今回は豊マジックか、豊スペシャルか。

クラレントは京都芝内1400mの新馬戦をメンバー最速の35.0秒で差し切り勝ち。直線では厳しい位置にいたが、速い流れでラスト1Fで前が止まったこともあり差し切れた。若さ丸出しで何をするか分からない怖さはあるが、一昨年のデイリー杯2歳Sを制したリディルの半弟で素質は高い。小牧騎手は展開と位置取りがアンマッチになるレースを続けている。こういう騎乗を続けてマイナスの印象がある騎手は近いうちに重賞を勝つことが多い。ゲンテンは札幌芝1500mの新馬戦で逃げてメンバー最速タイの35.8秒でまとめて快勝。勝ちタイムは遅いが能力はありそう。ゲンテンは「減点」ではなく「原点」。林氏、矢作調教師の外国産馬というのはキャリア1戦でファルコンSを制したヘニーハウンドと同じ。世界的な良血馬。高速馬場がカギ。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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