ファンタジーS
レース展望

過去10年に1番人気は[3−1−1−5]で4連対。関西馬は3勝以上または無敗で2勝以上なら[3−0−0−1]。2戦2勝は[1−0−0−1]でピースオブワールド1着、ラナンキュラス4着。今年のファインチョイスとエイシンキンチェムは2戦2勝の関西馬。2番人気は[2−1−2−5]で3連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。毎年2、3頭が抜けた人気になるが、1番人気と2、3番人気の決着はない。1番人気が連対したときは相手に4、5番人気が来るのがパターン。

最近3年は3番人気以内の連対がなく、5−13番人気で208倍、8−5番人気で127倍、4−7番人気で79倍でかなり荒れている。今年は人気馬2頭が崩れると大波乱になりそう。2頭とも間隔が空き、目標は次の阪神JFのため、仕上がり面に注意したい。連対馬20頭のうち18頭が前走3着以内。残る2頭は前走デイリー杯2歳S6着。前走重賞以外で4着以下に敗れた馬は[0−0−0−25]で不振。前走勝った馬は[7−5−7−50]で7勝。勝った7頭は全て4番人気以内。前走勝った人気馬が連勝することが多い。

ファインチョイスは新馬、函館2歳Sを連勝。新馬戦を2番手からメンバー最速タイの36.0秒で抜け出して3馬身差で圧勝。函館2歳Sは3番手からメンバー2位の36.4秒で抜け出して楽勝した。好位の外から鞭を使わずに危なげない勝ち方。勝ちタイムは未勝利戦より遅いが、馬場が荒れてきたこと、目一杯走らなかったこともあるのだろう。函館2歳Sの最終調教で回転の速いフットワークで弾けるように伸びた姿が印象的。今回は休み明け、距離延長、京都の高速馬場、メンバー強化と課題は多い。京都の軽い馬場でどんな走りを見せるか。岩田騎手は先週の天皇賞(秋)で内で詰まって不完全燃焼。今回も岩田騎手の乗り方がポイントになる。

エイシンキンチェムは新馬、ダリア賞を連勝。新馬戦は2番手から抜け出して大楽勝。ラスト1Fは手綱を抑えて流していた。ダリア賞は中団から大外を回って進出し、メンバー2位の34.3秒で早めに抜け出して後続を完封した。最後はレオアクティブに迫られたが、まだ余裕があった。初の左回りでコーナーリングがおかしかったが、それを除けばほぼ完璧な内容。まだ腹目が少し細めだが、2歳馬でも品があり、走ってきそうな雰囲気がある。クラシックに向けて今回どこまで成長した姿を見せるのか注目したい。過去10年のファンタジーSで福永騎手は[2−2−0−6]で2勝。福島県出身の高野調教師に重賞初勝利をプレゼントできるか。

函館2歳S2着のアイムユアーズ、カンナSの勝ち馬ビウイッチアス、りんどう賞の勝ち馬レディーメグネイト、同2着のゴールデンムーン、札幌2歳S5着のヒーラ、京都芝1400mの未勝利戦を勝ったサヴァーレ、阪神芝1400、の未勝利戦を勝ったタガノミュルザンヌなど伏兵は数多い。アイムユアーズはメンディザバル騎手を確保。メンディザバル騎手は先週[0−0−1−7]で3着止まり。2週目でどこまで修正してくるか。各馬持ち味が違うため、枠順、馬場、展開など外部要因に左右されそう。京都は今週からA→Bコースに変更される。能力、適性、調子、外部要因を総合的に判断して最終決断を下したい。穴で狙いたい馬がいる。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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