ジャパンC
レース展望
過去10年で1番人気は全て日本馬で[3−3−4−0]で連対率60%、複勝率100%。単勝1.4倍以下は[1−0−0−0]だが、単勝1.5〜1.9倍は[0−1−2−0]で2、3着が多い。2番人気は[1−3−1−5]で4連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。最近8年では16頭のうち15頭が5番人気以内で人気馬が堅実。唯一6番人気以下で連対したのは、08年に9番人気で勝ったスクリーンヒーロー。この年は前半5F61.8秒のスローペースで上がり勝負だった。
連対した日本馬17頭のうち16頭にG1連対があり、残る1頭は前走AR共和国杯を勝ったスクリーンヒーロー。今年の日本馬でG1連対がないのはトレイルブレイザー、トゥザグローリー、キングトップガン。関東馬[2−0−3−23]、関西馬[6−8−6−55]、外国馬[2−1−1−52]で関西馬が活躍。連対した関西馬は全て5番人気以内。G1実績のある人気の関西馬を重視。外国馬は中山で行われた02年にワンツーを決めたが、06年以降は[0−0−1−21]で3着が1回あるのみ。日本の馬場に対応できるかがカギ。
最近5年の連対馬10頭のうち7頭は上がり3Fがメンバー1、2位。ディープインパクトはメンバー最速の末脚で直線一気を決めたが、最近は好位から切れる脚を使った馬が勝ち、最速上がりで追い込んだ馬は2着が多い。東京芝2400mはスローの上がり勝負にならなければ紛れは少ない。年齢別では3歳[2−4−4−26]、4歳[5−3−3−31]、5歳[2−2−3−35]、6歳[1−1−0−23]、7歳以上[0−0−0−20]で4歳馬が活躍。4歳馬は5番人気以内の関西馬なら[2−3−2−1]で複勝率87.5%。
ブエナビスタは天皇賞(秋)で4着に終わり、国内で初めて連対を外した。直線で前が空かずに狭い内を突いて伸びあぐねた。内が伸びない馬場で内を突いた時点で負けが確定。岩田騎手は東京のG1で1番人気になると[0−2−1−2]。顔面蒼白で2年連続負けたダービーが印象的。ブエナビスタは昨年のジャパンC1位降着でケチがついてから勝ち切れないレースが続いている。4歳時に8戦全勝だったテイエムオペラオーは5歳になって勝てなくなった。ブエナビスタは今年国内で3戦し昨年の走破タイムを上回ったが、3戦ともレコード決着になった。今回、岩田騎手は大外に出さざるを得ない立場。馬の能力は足りるが、それがアダにならなければ。
ヴィクトワールピサは有馬記念、中山記念、ドバイWCを3連勝。有馬記念はブエナビスタに2cm差で勝ったが、ブエナビスタのスミヨン騎手がジャパンC1位降着で攻められなかったことがプラスに働いている。ドバイWCはスローペースで後方から上がって直線で早め先頭からそのまま押し切った。勝ちタイムは16回で最も遅い2分5秒94。レース展開には違和感があった。震災で「日本がんばれ」という意識が働いた可能性がある。右後肢の跛行でのクイーンエリザベス2世C、左後肢の跛行で凱旋門賞を回避し8ヶ月ぶりのレースになる。東京は[0−0−2−0]、中山は[4−0−0−0]。3戦3勝のデムーロ騎手が東京で持ってくるか。
デインドリームはベルリン大賞、バーデン大賞、凱旋門賞を3連勝。凱旋門賞は直線で抜け出して後続を引き離し、2着シャレータ、3着スノーフェアリーに5馬身差をつけて圧勝した。重馬場のバーデン大賞は2分37秒5、良馬場の凱旋門賞は2分24秒4のレコードで走っており、渋った馬場、高速馬場もこなすタイプ。これまでジャパンCに凱旋門賞馬はトニービン、キャロルハウス、アーバンシー、エリシオ、モンジュー、バゴが出走し、エリシオの3着が最高。デインドリームは凱旋門賞をレコード勝ちし、今回は1.5キロ減の53キロで出走できる。勝てば褒賞金1億と合わせて3億5千万円。社台も絡んでいる。430キロの小柄な牝馬。
トーセンジョーダンは天皇賞(秋)をレコード勝ち。内ラチ沿いをロスなく進め、直線で外に出してスムーズなレースができた。ダークシャドウとブエナビスタは直線で大きなロスがあった。東京芝では[3−1−0−0]。父ジャンブルポケットは東京芝3戦3勝でダービーとジャパンCを制している。昨年のAR共和国杯を勝っており距離はこなせる。ウィリアムズ騎手に乗り替わる。天皇賞(秋)3着のペルーサ、同5着トゥザグローリー、同6着エイシンフラッシュ、同9着ジャガーメイル、同10着ローズキングダム(昨年1着)、ダービー&菊花賞2着のウインバリアシオン、09年のジャパンCでハナ差2着のオウケンブルースリなど伏兵は数多い。
ペルーサは昨年最後方からメンバー最速の33.5秒で追い込んで0.4秒差の5着。今年は横山典騎手が届く位置から攻められるかがカギ。トゥザグローリーは暑さに弱い馬で寒くなって調子を上げてきた。折り合いに難しい面があり、これまで8番より内枠では[6−2−0−0]、9番より外枠では[0−0−1−6]。今回は3枠6番に入ったが、東京は馬場の内側が荒れている。パワー不足に映る福永騎手がズブいトゥザグローリーを上手く操作できれば。エイシンフラッシュはハイペースになった天皇賞(秋)で前に行った馬の中では最先着。昨年のダービー馬で東京芝2400mに替わるのはプラス。今年G1−5勝の池添騎手を乗せてきた。
ジャガーメイルは昨年の天皇賞(春)1着以降[0−0−0−6]。高齢馬は不振だが、東京芝2400mは[3−0−0−1]で昨年のジャパンCで0.4秒差の4着がある。ローズキングダムは天皇賞(秋)で10着に惨敗。メンディザバル騎手は馬を右に置けばまっすぐ走るとコメントしたが、今の内が荒れた東京で内を突くのか。ウインバリアシオンはオルフェーヴルに3連敗。菊花賞で追い込みに徹したことがどう出るか。今年の重賞で安藤勝騎手は2着が7回あるが、5回は池添騎手が1着。天敵オルフェーヴルいないが、池添騎手は気になる存在か。オウケンブルースリはAR共和国杯2着で復調気配。09年2着のパフォーマンスを発揮できれば。
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