シルクロードS
レース展望

過去10年で1番人気は[3−0−2−5]で3連対。5歳馬は[2−0−0−0]で勝率100%だが、4歳馬は[0−0−2−4]で3着止まり。2番人気は[0−2−0−8]で2連対、3番人気は[2−1−0−7]で3連対。10年のうち9年で6番人気以下が連対している。荒れ馬場で行われるハンデ戦でかなり波乱傾向が強い。馬連は10倍以下はなく、50倍以上が3回、万馬券が2回と荒れている。最近5年は27倍、314倍、52倍、19倍、78倍で全て中穴以上の決着。人気薄を絡めて穴狙いに徹したい。

連対馬20頭のうち15頭が480キロ以上、9頭が500キロ以上。年明けからの京都連続開催で馬場が荒れているため、馬格のあるパワータイプが有利。スプリント重賞で実績がある大型馬を重視したい。1600万条件勝ち馬は[2−1−1−8]で6、7、7番人気が連対。ハンデ戦らしく昇級初戦でも通用している。京都芝コースは内にグリーンベルトがあり逃げ馬天国。今年の1月9日以降の芝戦で逃げ馬は[12−3−0−6]で勝率57.1%、連対率71.4%。今週からA→Bコースに変更される点に注意したい。

ロードカナロアは芝1200mで5戦5勝。昨秋は古馬を相手に京洛S、京阪杯を連勝した。前走の京阪杯は内枠スタートから内ラチ沿いの好位につけ、直線で狭いところを割って33.3秒で抜け出し、2着に1馬身半差をつけて楽勝した。好位から抜け出す、全く危なげのない勝ち方。スプリント王国の安田隆厩舎からまたスプリントG1を狙える馬が現れたのではないか。前4走は前半3Fが34秒台。高松宮記念の前にハイペースの激戦を経験しておきたい。先週の重賞を制したルーラーシップ、ヒロボクキングと同じキングカメハメハ産駒。世界で通用するスプリンターに育つことを期待したい。福永騎手は勝てば3週連続重賞制覇となる。

エーシンヴァーゴウは昨年アイビスSとセントウルSを制し、スプリンターズSで0.3秒差の3着に入った。ロケットマンを潰すために早めに動いたぶん最後は切れ負けしたが、G1で通用することを示した。芝1200mは[5−3−3−2]で休み明けは[1−1−1−0]。ハンデは56.5キロと重いが、どこまで仕上げてくるか。海外の直線競馬に出走させたい馬。エーシンダックマンは前走の淀短距離Sで逃げて1分7秒5で走り3馬身半差で圧勝した。逃げた馬が有利な馬場を味方につけたのは確かだが、力をつけている。今回も逃げ馬が有利な馬場になるかと単騎で逃げられるかどうかがカギ。馬場造園課の馬場設定に注意。

4連勝でオープン入りしたダノンフェアリー、京阪杯&ラピスラズリS2着のグランプリエンゼル、アンコールSを連覇したサンダルフォン、前走淀短距離S2着のスギノエンデバー、オパールSを勝ったアポロフェニックス、前走1600万条件を勝ったマジンプロスパーなど伏兵は多士済々。ダノンフェアリーは1400m以上で勝ち切れなかったが、芝1200mを使って4連勝。馬体が充実し、一戦ごとにパフォーマンスを引き上げている。2戦連続でルメール騎手が騎乗するのは魅力。マジンプロスパーは京都芝1400m以下の良馬場では2戦2勝。昇級初戦のため、ハンデ55キロで出走できる。陣営は岩田騎手を確保している。

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