東京新聞杯
レース展望

過去10年で1番人気は[2−3−1−4]で5連対。単勝3倍以下は[2−1−0−2]で連対率60%に対し、単勝4倍以上は[0−1−1−3]で連対率20%。押し出されて1番人気になった馬は危険。2番人気は[1−2−2−5]で3連対、3番人気は[1−0−0−9]で1連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が4連対で人気薄の連対が多い。馬連は10倍台までが4回、万馬券が4回で堅いか波乱両極端。1番人気が連対すると10倍前後、連対を外すと人気薄が連対して万馬券になる傾向がある。極端な人気薄に注意。

前走ニューイヤーS出走馬は[2−1−2−19]で3連対。前走ニューイヤーS3着以内は[2−0−2−5]、4着以下は[0−1−0−14]。ニューイヤーS組は3着以内に入った馬に注目。前走G3出走馬は[3−4−3−52]で京都金杯組が2番人気以内なら[2−1−1−6]で連対率30%。連対馬20頭のうち17頭に芝1800m以上で連対があった。東京芝1600mは少し長い距離の適性が問われ、タフなレースになると長めの距離の実績が利いてくる。芝1800m以上のオープン以上で実績のある馬を重視したい。

マイネルラクリマは前走京都金杯で重賞初制覇。差し馬向きの展開になったが、好位から1分32秒9の好タイムで押し切った。勝負どころでズブい面があり、下りで勢いをつけられる京都外回りは合っている。東京芝1600mでは[0−0−2−1]だが、キャピタルSは直線で前が詰まって外に持ち出す大きなロスがあった。松岡騎手が休養中のため、柴田大騎手に乗り替わる。ダノンシャークは前走京都金杯でメンバー最速の34.1秒で追い込んで0.2秒差の2着。ハンデ54キロと持ち前の切れ味で突っ込んできたが、位置取りが後ろ過ぎて届かなかった。芝1600mは[1−3−1−1]で必ず切れる脚を使っている。鞍上は内田博騎手。

サダムパテックは1番人気で鳴尾記念3着、京都金杯5着。京都金杯は後方からメンバー3位タイの34.4秒で伸びて0.3秒差。久々の芝1600mで流れに乗れなかったことが応えたが、直線で岩田騎手が目一杯に追っていなかった。大人の事情でもあるのか。東京では皐月賞2着、東スポ杯2歳S1着がある。フレールジャックは3連勝でラジオNIKKEI賞を制したが、昨秋は折り合いを欠いて3、10、4着に終わった。前走の鳴尾記念は折り合いを欠き、直線で外に出すタイミングが遅れたことで最後は馬が加減して走っていた。初の芝1600mで折り合えば変わり身があってもおかしくない。勝てば福永騎手は4週連続重賞制覇となる。

前走ニューイヤーSを好タイムで勝ったコスモセンサー、同2着のガルボ、同3着のヒットジャポット、昨年の朝日CC勝ち馬ミッキードリーム、牝馬限定重賞3勝のフミノイマージン、昨年の勝ち馬スマイルジャック、昨年の3着馬で池江寿厩舎のゴールスキーなど伏兵は多士済々。コスモセンサーは先行抜け出しでファイナルSとニューイヤーSを連勝。東京芝は[0−0−1−3]だが、昨年のキャピタルSでは0.1秒差の4着に入っている。リーディングトップを走る蛯名騎手が持ってくるか。西園厩舎は3頭出し。ガルボは寒い時期に走るタイプで1〜3月は[1−3−0−0]。東京芝1600mではキャピタルS2着、富士S3着がある。

ミッキードリームは毎日王冠で0.1秒差の3着がある。芝1600mは前走のマイルCS9着しか経験がないが、芝1800mでは[4−2−2−1]でほとんど崩れていない。コスモセンサーとミッキードリームはキングカメハメハ産駒。フミノイマージンは芝1600mは未勝利戦1着以来となる。敢えて牡馬にぶつけてきたのは、ヴィクトリアMに向けて東京芝1600mを使っておきたいのだろう。東京では府中牝馬Sで3着がある。穴っぽいところではヒットジャポットはどうか。前走のニューイヤーズSは0.8秒差の8着に終わったが、その前の鳴尾記念では0.3秒差の5着に入った。得意の左回りでは必ず33秒台の末脚を繰り出している。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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