クイーンC
レース展望

過去10年で1番人気は[6−1−0−3]で7連対。単勝1倍台は[0−0−0−2]、2倍台は[3−1−0−1]、3倍以上は[3−0−0−0]。単勝1倍台で堅そうな馬ほど不振に終わる傾向。昨年は単勝1.7倍のダンスファンタジアが6着に終わった。2番人気は[2−1−3−4]、3番人気は[1−1−0−8]で各2連対のみ。6番人気以下が6連対と多い。馬連は50倍以上が2回、万馬券が1回あるが、最近8年のうち7年は20倍台までに収まっている。人気馬と人気薄で中穴決着になることが多い。

連対馬20頭のうち17頭が前走5着以内。最近は前走3着以内に好走した馬が活躍している。最近6年の連対馬12頭のうち10頭は2勝以上を挙げていた。残る2頭のうち1頭には重賞2着があった。サンデー産駒がいなくなってから1勝馬の激走が減っている。東西別では関東馬[7−7−6−87]、関西馬[3−3−3−36]で関東馬が優勢も率はほぼ互角。関西馬は1番人気なら[3−0−0−1]で勝率75%だが、2〜5番人気は[0−0−2−6]で3着止まり。中途半端に人気になる関西馬は不振傾向。

イチオクノホシは新馬、サフラン賞をメンバー最速の末脚で差し切り2連勝。前走の阪神JFは中団の後ろから伸びて0.5秒差の4着に入った。直線で馬群を捌いて伸びてきたが、上がり3Fはメンバー4位タイの34.5秒。2連勝したときのように切れなかったのは、初めて1600mを使ったこともあるのだろう。初の右回りも微妙に応えたか。半兄に菊花賞4着のハーバーコマンド。今回は2戦2勝の左回りに替わるのはプラス。鞍上はサフラン賞で騎乗した蛯名騎手に戻る。先週の東京新聞杯で蛯名騎手はコスモセンサーで逃げて2着に粘っている。内をロスなく回って前に行った馬が残りやすい馬場で蛯名騎手がどう乗るか。

オメガハートランドは新馬戦1着、くるみ賞3着、500万条件1着で3戦ともメンバー最速の末脚を繰り出している。前走のフェアリーSは中団の後ろからメンバー3位の34.4秒で伸びて4着。7枠13番スタートから終始外を回ったこと、4コーナーで外に振られたことが応えたが、勝ち馬と同タイムで走って力は示した。410キロ台の小柄な牝馬だが、堀厩舎の管理馬で能力はありそう。馬体が小さいことがネックにならなければ、クラシックに乗ってもおかしくない。今年の重賞で福永騎手は単勝1倍台なら[3−0−0−0]。力が抜けた馬では勝っている。単勝2倍以上は[0−0−0−5]で3着以内がなく不振。

ヴィルシーナはエリカ賞を2番手から抜け出して1着。前3走とも流れは違うが、上がりは全て34.7秒前後でまとめている。馬主の佐々木氏は勝てば重賞初制覇。メンバー唯一のディープインパクト産駒。輸送で馬体が減らなければ。プレノタートは阪神JFで中団からしぶとく伸びて7着。騎乗した佐藤哲騎手は重賞を狙える素材とコメント。アラフネは芝1200mの新馬、すずらん賞を連勝。阪神JFは14着に終わっただけに距離1600mを克服できるかがカギ。エミーズパラダイスは東京2歳優駿牝馬(大井)で1番人気に支持され2着。馬主は吉田照哉氏で船橋の川島正厩舎の管理馬。ここまで6頭は抽選なしで出走できる。

抽選組では前走フェアリーS3着のダイワミストレス、前走ジュニアC3着のモエレフルール、葉牡丹賞で3着があるハイリリー、前走菜の花賞2着のメイショウスザンナ、前走未勝利戦を勝ったミッドサマーフェアなど伏兵は数多い。ダイワミストレスはフェアリーSで狭いスペースを割って2着にハナ差の3着。直線でスペースがなく、追い出しが遅れたことが響いた。緩い流れで内枠スタートからロスなく回って距離をこなしたが、広い東京でも距離をこなせれば。ミッドサマーフェアは前走中山芝1600mの未勝利戦を好タイムで快勝。過去10年で前走未勝利戦は[0−0−0−18]だが、データを覆せるか。馬体は減らない方がいい。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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