阪神大賞典
レース展望
天皇賞(春)の前哨戦。過去10年で1番人気は[4−3−2−1]で7連対。G1馬は[2−0−0−1]で09年に不良馬場でオウケンブルースリが連対を外した。3冠ディープインパクトは圧勝している。2番人気は[2−3−1−4]で5連対だが、3番人気は[1−0−3−6]で1連対のみ。馬連は10年のうち6年が10倍以下の堅い決着。GT馬が数頭出走するとガチガチになりやすい。
連対馬20頭のうち16頭が前走4着以内。前走5着以下から連対した4頭のうち3頭には芝3000m以上の長距離GTで3着以内があった。長距離GT実績があれば巻き返し可能。前年の有馬記念最先着馬は[3−2−1−4]で1番人気なら[3−1−1−0]。6番人気以下で3着以内に入った4頭は7、6、6、6番人気。長距離重賞で連対、または京都芝GUで連対がある6、7番人気に注意。
オルフェーヴルは圧倒的なパフォーマンスで3冠を制した昨年の年度代表馬。初の古馬相手となった有馬記念では1番人気に支持され、大外から捲って驚異的な末脚の持続力で差し切った。前半5F63.6秒の超スローぺースでラスト5Fは12.0−11.9−11.4−11.3−11.3秒。オルフェーヴルは尻上がりラップで走っている。全兄ドリームジャーニーを超える機動力を隠し持っていた。
有馬記念はスローペースだったが、中山で大外を捲って尻上がりラップで勝ったのだから強い。このラップは上がり勝負になりやすい凱旋門賞に繋がりそうだ。渋った馬場と高速馬場をこなすスーパーホース。このまま連勝して凱旋門賞に挑戦して欲しい。休み明けになるが、最終調教では坂路で1番時計を出している。昨年以降の重賞で池添騎手は1番人気なら[10−1−1−1]で勝率71.4%。
ヒルノダムールは昨年天皇賞(春)でG1初制覇。出入りの激しい展開で1枠から道中内ラチ沿いでタメたことが功を奏した。凱旋門賞遠征明けの有馬記念は中山輸送で馬体が減り、直線で前が詰まって目一杯に追えず4着。前走の京都記念は戻し過ぎて16キロ増。大外枠で外を回ったことも堪えて6着。外から差したときは2、3着に負けることが多い。オルフェーヴルより1キロ重い58キロと枠順がカギ。
ジャガーメイルは10年の天皇賞(春)を勝ってから[0−0−1−7]だが、昨年のジャパンCで3着に入った。8歳馬で大きな上積みは期待しにくいが、5戦連続で騎乗する四位騎手がひと工夫してくるか。ギュスターヴクライは前走ダイヤモンドSで0.1秒差の2着。芝2400m以上では[3−2−2−1]で4着以内を確保。芝3000m超の重賞で福永騎手は[0−2−3−31]で勝率0%。
昨年の阪神大賞典勝ち馬ナムラクレセント、08年の菊花賞馬オウケンブルースリ、一昨年のステイヤーズS勝ち馬コスモヘレノス、昨年の京都大賞典2着馬ビートブラックなどが伏兵か。ナムラクレセントは昨年2番手から抜け出して3馬身半差で圧勝。ムラな面があるが、昨年くらい走れれば。オウケンブルースリは昨秋に3、2着で復活しかけたが、前2走は惨敗。今回はテン乗りの安藤勝騎手に乗り替わる。
WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM
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