福島牝馬S
レース展望
04年に新設された牝馬限定重賞。過去8年で1番人気は[1−0−1−6]で1連対のみ。前走重賞で連対を外した馬は[0−0−0−4]、55キロ以上を背負った馬は[0−0−1−3]で連対なく不振。1番人気は前走重賞で連対、54キロ以下が目安になる。2番人気は[1−0−1−6]、3番人気は[1−0−2−5]で1連対のみ。連対馬18頭のうち7頭が6番人気以下。10番人気以下が3連対と多い。
過去8年3番人気以内で決着したことは1度もなく、馬連は全て30倍以上で万馬券が3回出ている。多頭数、混戦メンバー、荒れ馬場でかなり波乱傾向が強い。連対馬16頭のうち14頭に芝1800mで勝ち星、残る2頭に連対があった。中山牝馬S、フラワーCなど、中山芝1800m重賞で連対のある馬が活躍している。前走中山牝馬Sに出走した馬は[6−3−4−36]で9連対。今年も中山牝馬S組に要注意。
オールザットジャズは前走中山牝馬Sで出遅れて最後方からメンバー最速の35.3秒で直線で馬群を割って伸びて半馬身の2着。中山は内が有利なときは外から追い上げると伸びないため、直線勝負に徹したことが良かったのだろう。角居厩舎の管理馬が本格化してきたか。芝1800mは[3−3−0−0]で連対率100%。鞍上は今年の重賞で6番人気以内[0−0−0−4]、7〜11番人気[3−2−0−4]の藤岡佑騎手。
コスモネモシンは前走中山牝馬Sで後方からメンバー3位タイの36.2秒で伸びて6着。渋った馬場は得意だが、内を通った馬が有利な馬場で大外をブン回したことが堪えた。ガツンと切れるタイプではないため、もう少し前につけないと厳しい。2走前は太かったが、前走は8キロ絞れて気配は良くなっていた。牝馬限定G3では[1−3−2−4]で良馬場の芝1800mなら[0−3−1−0]。丹内騎手は重賞初制覇なるか。
アニメイトバイオは前走中山牝馬Sで15着に惨敗したが、休み明けで馬体が28キロ増えていた。ひと叩きされて馬体が絞れ、どこまで調子を上げてくるか。牝馬限定のG2以下では[2−2−1−1]で前走を除き3着以内を確保しており、ローズS1着、府中牝馬S2着、クイーンS3着があるように芝1800mを得意にしている。他馬より重い55キロを背負うのは不利だが、使ったことで上向いてくるようなら侮れない。
京都金杯&京都牝馬S3着のアスカトップレディ、武豊騎手が騎乗するアカンサス、前走中山牝馬S4着のマイネイサベル、前走野島崎特別を勝ったラブフールなどが伏兵か。アスカトップレディはここにきて地力が強化されてきた。芝1800mは[2−3−0−2]の巧者。先週の皐月賞を制した須貝厩舎の管理馬。アカンサスは良馬場の芝1800mは[2−1−0−1]で連対率75%。武豊騎手は6年ぶりに福島に遠征する。
マイネイサベルは前2走重馬場で福島記念3着、中山牝馬S4着。道悪は苦手と言われているが、前2走はこなした。55キロを背負うが、相手なりに走るタイプで消耗戦になると持ち味を発揮できる。ラブフールは前5戦のうち4戦が上がり最速で今勢いがある。前走は後方から馬群を割って突き抜けた。小回りの芝1800mは[3−1−0−0]。丸田騎手は10年の福島記念をダンスインザモアで直線一気を決めている。
WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM
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