マイラーズC
レース展望
過去10年で1番人気は[5−1−1−3]で6連対。単勝3倍以下は[4−1−0−1]で連対率83.3%だが、単勝3倍以上は[1−0−1−2]で連対率25%。混戦メンバーで人気が割れたときは危険。2番人気は[0−2−1−7]で2連対、3番人気は[3−1−1−5]で4連対。外回り変更後の5年のうち4年で6番人気以下が連対し、馬連は116倍、28倍、5倍、37倍、704倍でかなり荒れている。
前走G1、G2出走馬は3番人気以内なら、それぞれ[2−2−1−3]、[4−2−1−4]。前走G1、G2を使って人気になった馬を重視したい。前年のマイルCS最先着馬は[4−0−3−3]で1番人気に支持されれば[3−0−1−0]で勝率75%。逆に1番人気にならない馬は[1−0−2−3]で1連対のみ。1番人気になるマイルCS最先着馬は狙えるが、マイルCSから直行した馬は仕上がり具合に注意。
エイシンアポロンは昨秋に富士S(稍重)、マイルCS(重)を連勝。マイルCSでは内の5番手からメンバー3位の34.9秒でまとめてフィルスペトルとの叩き合いを制した。流れを読んで押して好位につけた池添騎手の好騎乗。渋った馬場で時計、上がりが掛かったことも良かったのだろう。これまで渋った馬場で芝1800m以下なら[4−1−0−0]で連対率100%。週末の京都は雨が降る予報が出ている。
リアルインパクトは昨年の安田記念勝ち馬。速い流れで2番手から押し切る強い内容。3歳以上混合G1を1勝馬が制したのは、グレード制を導入した1984年以降初めて。マイルCSは7番手から伸び切れず7着。控えて持ち味を発揮できなかった。阪神カップでは直線で前が壁になって全く追えず10着。前走の中山記念は10キロ増で太め残り、重馬場が堪えた。叩き2戦目、芝1600mでどこまで復調してくるか。
グランプリボスは昨年のNHKマイルC勝ち馬。ハイペースで馬込みで折り合い、直線で外に持ち出して差し切るほぼ完璧な内容。ウィリアムズ騎手の好騎乗が光った。秋はスワンS8着、マイルCS13着に終わったが、阪神カップではメンバー3位の34.5秒で伸びてハナ差の2着に入った。前走のフェブラリーSはダートのため度外視。2ヶ月以上の間隔が空いたときは[0−0−0−4]。どこまで仕上げてくるか。
トーセンレーヴはオープン以下は[5−0−0−0]だが、重賞では[0−0−2−2]で毎日杯と青葉賞の3着が最高。2走前のAJC杯は不良馬場で逃げた影響もあったが、1.2秒差の5着に終わった。前走の洛陽Sは初めてのマイル戦だったが、中団からメンバー最速の34.8秒で差し切った。2着トウショウフリークとはクビ差。今回は重賞でかなりメンバーが強くなるため、パフォーマンスアップが必要になる。
昨年のマイルCS2着馬フィフスペトル、2走前の京都金杯で2着に入ったダノンシャーク、昨年の勝ち馬で前走中山記念2着のシルポート、前走東京新聞杯2着のコスモセンサー、前走マイルCS4着のダノンヨーヨーなど伏兵は多士済々。フィフスペトルはマイルCSで内ラチ沿い好位からしぶとく伸びてエイシンアポロンにクビ差の2着。過去10年のマイラーズCで横山典騎手はひと桁人気なら[2−2−0−2]。
ダノンシャークは京都金杯でメンバー最速の34.1秒で追い込んで0.2秒差の2着。前走の東京新聞杯は前&内が有利な馬場&展開で大外から追い込んで0.5秒差の5着。京都芝では[2−3−1−0]。展開と位置取りがマッチすれば。シルポートは昨年のマイラーズC勝ちから1年以上が経過したため56キロで出走できる。昨年の京都金杯勝ち馬。コスモセンサーはシルポートとの兼ね合い、ダノンヨーヨーはスタートと展開がカギ。今年は京都芝外1600mで行われる点に注意したい。
WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM
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