京王杯ＳＣ
レース展望
安田記念の前哨戦。過去１０年で１番人気は［０−０−１−９］で３着が１回あるのみ。９９年のグラスワンダーを最後に連対がない。牡馬混合Ｇ１勝ちのない馬は［０−０−０−９］で全て４着以下に敗れている。２番人気は［２−０−４−４］で２連対、３番人気は［１−２−２−５］で３連対。５〜９番人気が１３連対と多い。最近５年の馬連は８０倍、６２倍、４５倍、１８３倍、２９倍で全て中穴以上の決着。
連対馬２０頭のうち８頭が前走６着以下から巻き返している。前走５着前後に負けた馬が激走することが多い。５番人気は［２−４−０−４］で６連対、６番人気は［１−３−０−６］で４連対。１０年のうち８年で５、６番人気のどちらかが連対している。前走重賞で４番人気以内に支持され、５、６番人気になった馬に注意。東京芝１４００ｍは馬場傾向が反映されやすい。今の東京の馬場にマッチする馬を重視したい。
ストロングリターンは昨年の京王杯ＳＣ勝ち馬。逃げたシルポートをメンバー最速の３３．１秒で差し切った。続く安田記念では２着に入った。前走の富士Ｓは休み明け、不良馬場、５８キロが堪えて０．４秒差の４着。その後骨折が判明し、今回は６ヶ月半ぶり。休み明けは［２−１−１−２］で苦にしないが、どこまで仕上げてくるか。東京芝１４００ｍは［２−１−０−０］の巧者。テン乗りの福永騎手に乗り替わる。
サンカルロは前走高松宮記念で中団からメンバー２位の３４．７秒で伸びてクビ差の２着。前残りの展開で届かなかったが、直線の坂で鋭く伸びてきた。芝１４００ｍは［３−１−２−４］だが、実績は阪神に集中している。３歳春以降の東京芝では［０−０−０−８］で京王杯ＳＣでは１０着（２人）、９着（１人）に終わった。冬場に走るタイプで４〜９月は［１−０−０−７］で１勝のみ。陣営がどう対策してくるか。
グランプリボスは昨年のＮＨＫマイルＣ勝ち馬。昨年暮れの阪神カップではサンカルロにハナ差の２着に入った。前２走は惨敗したが、間隔が空いたときは走らない。東京芝は２戦２勝で芝１４００ｍでは京王杯２歳Ｓを勝っている。鞍上は内田博騎手。サダムパテックは前３走３、５、１３着。今回は初めて芝１４００ｍに使ってきた。芝１４００ｍ巧者が多いフジキセキ産駒。陣営はウィリアムズ騎手を確保している。
昨年の京王杯ＳＣ３着馬ジョーカプチーノ、前走ダービー卿ＣＴ２着のオセアニアボス、前走マイラーズＣ４着のヤマカツハクリュウ、芝１４００ｍを２連勝してオープン入りしたレオプライム、東京芝１４００ｍ［３−０−０−２］のサクラゴスペル、前４走の上がり３Ｆがメンバー最速のアグネスウイッシュ、休み明けの前走春雷Ｓで出遅れて最後方から直線一気を決めたエーシンホワイティなど伏兵は数多い。
ジョーカプチーノは芝１４００ｍ［０−１−２−１］でスワンＳ２、３着、京王杯ＳＣ３着がある。叩き３戦目でどこまで復調してくるか。今回は重賞３勝の藤岡康騎手に戻る。オセアニアボスはスワンＳ３着でサンカルロにクビ差先着している。エーシンホワイティは全５勝が芝１２００ｍだが、芝１４００ｍは［０−２−０−０］でテレビ愛知オープンとジュライＳで２着がある。陣営は蛯名騎手を確保している。
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