札幌2歳S
レース展望

札幌の2歳王者決定戦。過去10年で1番人気は[4−2−2−2]で6連対。前走札幌を使った牡馬が良馬場なら[3−2−1−0]で複勝率100%。2番人気は[1−2−2−5]で3連対、3番人気は[2−1−1−6]で3連対。連対馬20頭のうち16頭が5番人気以内、最近4年の連対馬全て4番人気以内。馬連は馬場が渋った03年に万馬券が出たが、良馬場では中穴止まり。10〜20倍台の決着が多い。

前走札幌は[9−9−8−81]、函館は[0−0−1−10]、阪神は[1−1−0−2]。前走札幌芝1800mで連対した馬、札幌芝1500mを勝った馬が活躍している。阪神組はロジユニヴァースが勝ち、アヴェンチュラが2着に入った。1戦1勝で勝ったロジユニヴァースはダービーを制し、サクラプレジデントは皐月賞で2着に入った。翌年のクラシックで活躍するような素質馬ならキャリアは関係ない。

コディーノは札幌芝1800mの新馬戦をメンバー最速の33.7秒で差し切って2馬身半差で圧勝。出遅れたが、外から豪快に差し切った。前半5F65.9秒のスローペースでラスト3Fは11.9−11.3−11.1秒で尻上がり。母はシンコウラブリイの半妹ハッピーパス。藤沢和ブランドから大物が現れたか。夏の2歳重賞で藤沢和厩舎は[0−0−1−7]。今夏の札幌で横山典騎手はリーディング独走中。

トーセンパワフルは阪神芝1600mの新馬戦を3番手からメンバー2位の33.3秒で差し切り勝ち。前半5F63.6秒のスローペースでラスト3Fは11.4−11.0−11.3秒。軽く仕掛けただけで最後まで余力十分だった。角居厩舎は6月開幕週の阪神芝1600mの新馬戦で素質馬を勝たせるのがパターン。ダービー馬ロジユニヴァースの全弟が兄弟制覇を達成するか。陣営は内田博騎手を確保している。

ラウンドワールドが新馬戦で3着に負けたが、勝ったトーセンパワフルの上がりを0.4秒上回る32.9秒で上がっている。その後、未勝利戦、コスモス賞を連勝。コスモス賞は3番手からメンバー最速の34.5秒で豪快に差し切った。ディープ産駒で半弟にドリームパスポート。3戦とも騎乗した岩田騎手は手の内に入れている。過去10年でコスモス賞をメンバー最速上がりで勝った馬は[1−1−1−1]。

コスモス賞2着馬マイネルホウオウ、函館2歳S2着馬コスモシルバード、クローバー賞2着馬ジェネラルグラント、札幌芝1800mの新馬戦を勝ったエデンロック、グランデアモーレなどが伏兵か。マイネルホウオウは前走コスモス賞で0.1秒差の2着に負けたが、馬体が8キロ増えていた。好位からしぶとい脚を使えるタイプ。父スズカフェニックスは洋芝巧者だった。新馬戦で騎乗した柴田大騎手が持ってくるか。

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