京都大賞典
レース展望

天皇賞(秋)、ジャパンCへのステップレース。過去10年で1番人気は[4−3−0−3]で7連対。古馬混合G1で連対のある馬は[3−3−0−0]に対し、連対がない馬は[1−0−0−3]で1連対のみ。2番人気は[3−2−0−5]で5連対、3番人気は[1−0−3−6]で1連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。最近5年は2倍、58倍、18倍、6倍、6倍。荒れても中穴までに収まっている。

上がり3F別は1位[6−4−1−3]、2位[3−3−2−0]、3位[1−1−5−4]、4〜5位[0−2−2−15]、6位以下は[0−0−0−50]。開幕週の京都外回りの長距離戦で上がりの速さが問われる。2400mをこなすスタミナと切れ味を兼ね備えた馬を重視したい。6番人気以下で3着以内に入った8頭のうち5頭に京都芝2400m以上の重賞で3着以内があった。穴で京都長距離重賞実績馬に注意。

ローズキングダムは昨年の京都大賞典を3番手からメンバー2位タイの33.1秒でまとめて快勝。京都大賞典を勝った後は[0−0−0−6]で不振が続いている。前2走は15、13着に終わったが敗因はある。休み明けは[2−0−2−1]で久々は苦にしないタイプ。昨年は59キロで勝ったが、今年は57キロで出走できる。10〜12月は[5−1−0−3]でこの時期走るタイプ。上げ潮ムードの橋口厩舎の管理馬。

ギュスターヴクライは阪神大賞典でオルフェーヴルに勝って重賞初制覇。天皇賞(春)では4番人気に支持されたが、中団から伸びきれず5着に終わった。勝負どころで少しスムーズさを欠き、蹄鉄がズレたことが堪えた模様。芝2400mは[2−1−2−1]でこの距離では安定して走っている。母はファビラスラフイン。4歳秋でもうワンランクパフォーマンスを引き上げてもおかしくない。陣営は岩田騎手を確保している。

フミノイマージンは札幌記念で1番人気のダークシャドウを相手に大外捲りで快勝。札幌経験の少ない太宰騎手のために本田調教師が9Rにレインフォールを出走させたことも勝利に繋がったのだろう。エリザベス女王杯に向けて本来なら府中牝馬Sに向かうが、本田調教師は京都大賞典を選択。過去10年のエリザベス女王杯で前走京都大賞典出走馬は[1−2−0−0]。今回の結果は別にして京都外回りにメドが立つ内容を期待。

天皇賞(春)勝ち馬ビートブラック、前3年の京都大賞典で1、2、3着のオウケンブルースリ、前走オールカマー6着のメイショウカンパク、ピンナ騎乗のフォゲッタブルあたりが伏兵か。ビートブラックは中間一頓挫あったようだが、坂路で追い切って出走してきた。昨年の京都大賞典では2着に粘っている。オウケンブルースリは今年は57キロで出走できる。どこまで仕上がってくるか。メイショウカンパクはオールカマーで6着に終わったが、勝負どころで不利があった。距離延長で新味を出すか。鞍上はオルフェーヴルの主戦・池添騎手。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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