ジャパンCダート
レース展望

過去10年で1番人気は[5−3−2−0]で8連対。4、5歳馬は[4−3−0−0]で連対率100%。4、5歳のダートG1実績馬は堅実。2番人気は[0−0−1−9]、3番人気は[0−0−0−10]で不振。実績馬が揃うが、人気馬同士の決着はない。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が3連対。阪神に移動後の馬連は117倍、19倍、43倍、17倍。1番人気と5番人気以下で中穴決着になることが多い。

連対した日本馬19頭のうち14頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した5頭のうち4頭にはG1で3着以内があった。ダートG1実績がないと巻き返すのは難しい。前走10着以下は[0−0−0−21]で出番がない。13番人気で2着のリージェントブラフは地方交流G1勝ち馬、11番人気で2着のシーキングザダイヤはダートG1で2着が3回あった。穴で前走負けて人気を落としたダートG1実績馬の激走に注意。

ローマンレジェンドはダート[8−1−0−0]で現在6連勝中。エルムSは4コーナーで先団に取りついてメンバー2位タイの35.9秒でまとめてエスポワールシチーとの叩き合いをクビ差で制した。みやこSは直線で前が壁になって狭い内を突いたが、メンバー2位の36.7秒で馬群をこじ開けてクビ差で制した。今回はエスポワールシチーと3キロ差、ニホンピロアワーズと1キロ差がなくなり、同斤の57キロになる。

ダートG1実績のあるトランセンド、ワンダーアキュートなどが出走し、これまでのレースとはメンバーが違う。1番人気でG1初制覇を飾れるか、正念場の一戦になる。今の勢いで突破できるだろうか。岩田騎手は先週のジェンティルドンナで騎乗停止になったため、テン乗りのMデムーロ騎手に乗り替わる。Mデムーロ騎手は天皇賞(秋)を藤原英厩舎のエイシンフラッシュで制している。流れと位置取りがマッチするかがポイント。

イジゲンはダート[5−0−1−1]で上がり3Fは7戦のうちメンバー6戦が最速。前走の武蔵野Sは大きく出遅れて最後方を進んだが、大外から捲ってメンバー最速の35.3秒で豪快に差し切った。出遅れ癖が再発したのは気になるが、能力の違いを見せつける強い内容だった。ダ1800mで前走のように出遅れると厳しくなるが、ムーア騎手が出遅れ癖を克服させることができるかどうか。3歳馬でまだ底を見せていない。

トランセンドはジャパンCダートで2連覇を達成。今年はフェブラリーS7着、ドバイWC13着、JBCクラシック3着と不振が続いているが、阪神ダ1800mは3戦3勝の得意コース。6歳になってズブくなっているが、藤田騎手が押してハナを切るのだろう。一昨年と昨年はキングスエンブレムとヤマニンキングリーが3番人気だったが、それを考えると今年は前2年よりメンバーレベルが高い。逃げてどこまで踏ん張れるか。

エスポワールシチーは7歳になったが、今年は[2−3−0−1]でG1を2勝。唯一連対を外したのは武豊騎手が騎乗したフェブラリーS。持ち味を全く生かせない消極的な騎乗で5着に終わった。昨年のジャパンCダートはトランセンドをマークして2番手につけたが、直線で引き離されて3着に完敗した。ダ1800mは[5−2−1−0]だが、ベストはダ1600m。佐藤哲騎手が骨折休養中のため、武豊騎手に乗り替わる。

ワンダーアキュートは前走JBCクラシックでG1初制覇。好位の内でタメて直線で外に持ち出すと豪快に伸びて5馬身差で圧勝した。昨年のジャパンCダートはスタートで躓いて後方からメンバー最速の36.8秒で追い込んで2馬身差の2着。東京大賞典では3番手から伸びてスマートファルコンにハナ差の2着に入った。昨年以降のダートG1では[1−2−1−0]。休み明けの前走大幅馬体減で激走した反動がないことが条件。

JBCクラシック2着馬シビルウォー、同4着馬ソリタリーキング、みやこS2着馬ニホンピロアワーズ、同3着馬ホッコータルマエ、JDD勝ち馬ハタノヴァンクール、JBCレディスクラシックを連覇したミラクルレジェンド、昨年の南部杯2着馬ダノンカモン、シリウスS勝ち馬ナイスミーチュー、昨年のJDD勝ち馬グレープブランデー、初ダートのトゥザグローリー(母トゥザヴィクトリーはドバイWC2着)など伏兵は多士済々。

シビルウォーは地方交流重賞を4勝しているが、中央の重賞では[0−0−1−3]で3着が最高。前走のJBCクラシックは後方から一気に捲って2着を確保。内田博騎手が強気な騎乗で持ってくるか。ソリタリーキングは前走JBCクラシックで2.2秒差の4着。地方の深いダートで完敗した。今年は3連勝して地力強化されており、中央の軽いダートならもっとやれそう。ヴァーミリアンの半弟でも馬格がない点がどう出るか。

ニホンピロアワーズはダ1800m[5−4−3−2]の巧者。みやこSはローマンレジェンドにクビ差で負けたが、1キロ重い58キロを背負っていた。先行してしぶとい脚を使えるタイプ。最近は馬体の凄みが増してパワーアップしている。ホッコータルマエはレパードS勝ち馬。前走のみやこSは3番手からしぶとく伸びて0.1秒差の3着。休み明けでいきなり古馬相手にメドを立てた。好走しても人気になりにくいタイプ。

ハタノヴァンクールはダート5戦5勝でJDDを制覇。端午Sではホッコータルマエとイジゲンに勝っている。みやこSは後方のまま見せ場なく10着。叩き2戦目、1キロ減の57キロでどこまで変わるか。ミラクルレジェンドは牝馬限定のOP以上では[5−1−2−0]で複勝率100%だが、牡馬混合重賞では5、6着に負けるのがパターン。藤原英厩舎は半弟ローマンレジェンドと2頭出し。姉弟で決着すれば盛り上がりそう。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
ジャパンC 単勝660円 馬単1,580円 3連単5,550円的中![高確信度◎○▲完全的中]

◆MR予想(万馬券MR)
ジャパンC 馬連・3連単5,550円、プロミネントJT 馬連4,040円的中!

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