有馬記念
レース展望
ファン投票で選ばれた馬たちによるドリームレース。過去10年で1番人気は[5−3−0−2]で8連対。良馬場では[5−3−0−0]で連対率100%。稍重で行われた年は5、8着に終わった。1番人気の4歳馬は[4−1−0−1]で勝つことが多い。3歳馬は[1−2−0−1]で1勝のみ。3冠馬ディープインパクト、2冠牝馬ブエナビスタは2着に終わったが、昨年は3冠馬オルフェーヴルが制している。2番人気は[3−0−0−7]で3連対、3番人気は[0−1−2−7]で1連対。連対馬20頭のうち15頭が5番人気以内。最近5年の馬連は221倍、294倍、7倍、5倍、31倍。2着に人気薄が来て荒れることが多い。
前走ジャパンCに出走した4歳馬は[4−2−1−10]だが、5歳馬は[0−0−1−16]で3着止まり。昨年は前走ジャパンCで連対した5歳馬ブエナビスタとトーセンジョーダンが消えた。ルーラーシップ、ダークシャドウ、エイシンフラッシュには不吉なデータだが、今年はジャパンC連対馬の出走がない点を考慮したい。前走菊花賞出走馬は3番人気以内なら[1−1−1−0]だが、今年の菊花賞はダービー1〜4着馬が出走していなかった点をどう考えるか。10番人気以下で3着以内に入った5頭のうち4頭に中山芝2200m以上のG2以上で3着以内があった。中山コースの実績馬、冬の中山で好走実績のある馬が穴をあけている。
ゴールドシップは皐月賞、菊花賞を制した2冠馬。今年は[4−0−0−1]でメンバー最速タイの33.8秒で追い込んで5着に終わったダービーを除き全て勝っている。皐月賞は最後方から3、4コーナーで内をショートカットして先団に取りつき、メンバー最速の34.6秒で上がって2馬身半差で圧勝。荒れ馬場をこなすパワー&底力を見せつけるワイルドな走りだった。菊花賞は後方2番手から大外を捲って4コーナーで先団に取りつくとメンバー最速の35.9秒で抜け出して快勝。中盤にラップが13秒台に落ち込まず、スタミナと地力が問われる展開で能力の高さを改めて証明した。スタミナがあり、いい脚を長く使え消耗戦に強いタイプ。
ダービーは内田博騎手が下手に乗って5着に終わったが、力を出し切っていれば昨年のオルフェーヴルに続き、2年連続で同じ血統構成の馬が3冠を制していたのではないか。ダービー2着のフェノーメノは天皇賞(秋)で0.1秒差の2着、ジャパンCで0.8秒差の5着に入っている。今年はジャパンCで連対したオルフェーヴル、ジェンティルドンナが出走しない。初の古馬相手でも通用するが、中山の内回りでスローの上がり勝負になったときに菊花賞のような捲りで勝ち切れるのかどうか。未だにスタートが遅い点はクリアできていない。流れと位置取りがマッチしないと馬券圏外もありえるが、ワイルドな走りで金メダルをゲットする可能性もある。
ルーラーシップは今年[2−1−3−0]で3着以内を確保。クイーンエリザベス2世Cで好位の内から抜け出して初G1制覇を飾った。国内G1では[0−1−1−4]で善戦止まりが続いている。天皇賞(秋)は出遅れて後方からメンバー最速タイの33.1秒で伸びて0.3秒差の3着。休み明けで馬体が18キロ増えていた。ジャパンCは後方からメンバー最速の32.7秒で伸びて0.4秒差の3着。馬体は8キロ絞れていたが、出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。国内G1では6戦連続で出遅れている。一線級が揃うG1では出遅れて前半無理をしたり、位置取りが悪くなると厳しくなる。今回もスタートを決められるかがポイント。
陣営はスタートを決めるために色々工夫しているが、ゲート練習では問題がない模様。G1独特の雰囲気と練習では違うのだろう。昨年の有馬記念は出遅れて最後方からメンバー最速の33.2秒で追い込んで0.2秒差の4着。上がりはオルフェーヴルを0.1秒上回った。昨年は休み明けで馬体6キロ増、テン乗りのメンディザバル騎手だったが、今年は叩き3戦目で2度騎乗しているウィリアムズ騎手。昨年より条件はいい。天皇賞(秋)とジャパンCではメンバー最速の上がりだったが、過去10年の有馬記念で1、2番人気がメンバー最速上がりを繰り出せば[3−2−0−0]で連対率100%。有馬記念で善戦止まりが多いキングカメハメハ産駒。
エイシンフラッシュは天皇賞(秋)で中団の後ろから最内を突いてメンバー最速タイの33.1秒で差し切り、ダービー以来13戦ぶりに勝利をあげた。前半5F57.3秒でも2番手以下は離れており実質はスローの上がり勝負。Mデムーロ騎手が内ラチ沿いをロスなく進めて脚をタメ、持ち味の切れ味を引き出した。ジャパンCは中団から伸び切れず9着。緩い流れで前半から折り合いを欠き気味だった。昨年の有馬記念は好位の内から33.6秒でまとめて0.1秒差の2着。スローの上がり勝負で持ち味を生かせた。今回は天皇賞(秋)を勝ったMデムーロ騎手に戻る。馬を前に置いて折り合いをつけたい馬が1枠2番。折り合えば切れる脚を使える。
ダークシャドウは昨年の天皇賞(秋)2着馬。今年の天皇賞(秋)は中団の後ろから33.6秒で上がって0.4秒差の4着。実質はスローの上がり勝負で位置取りが後ろ過ぎたが、休み明けで馬体が8キロ増えていた。ジャパンCは後方からメンバー2位タイの32.8秒で伸びて0.4秒差の4着。最後は鋭く伸びていたが、位置取りが後ろ過ぎた。前2走とも中団あたりで流れに乗れれば、少なくとも馬券圏内があったのではないか。ただし2戦とも3着のルーラーシップも同じようなレースをしている。東京芝は[5−1−0−2]の巧者で右回りでは[0−4−0−2]で未勝利。叩き3戦目でガンツと追えるムーア騎手。中山でも条件は悪くない。
AR共和国杯勝ち馬ルルーシュ、オールカマー勝ち馬ナカヤマナイト、菊花賞2着馬スカイディグニティ、BCターフ4着馬トレイルブレイザー、前2年の有馬記念3着のトゥザグローリー、金鯱賞勝ち馬オーシャンブルーあたりが伏兵か。ルルーシュはオールカマーでは1番人気で4着に終わったが、馬体が10キロ増えて過去最高を更新していた。AR共和国杯は3番手から早めに抜け出して好タイムで快勝。スタミナがありバテないタイプ。横山典騎手が先行して持ち味をフルに引き出した。横山典騎手とは[4−0−0−1]の好相性。不利な大外枠に入ったが、先週の朝日杯FSでMデムーロ騎手との握手を拒んだ横山典騎手が執念で持ってくるか。
ナカヤマナイトは中山芝[3−2−0−0]の巧者でオルカマー1着、AJC杯2着がある。中山では必ずいい脚を長く使っている。寒い時期に走るタイプで11〜2月は[3−3−0−0]で連対率100%。いかにも穴馬的な存在だが、57キロ以上では[0−0−0−5]。G1で地力が足りるかがカギ。スカイディグニティはセントライト記念でフェノーメノに0.2秒差の2着、菊花賞でゴールドシップに0.3秒差の2着に入った。6月に未勝利戦を勝った馬がここにきて急激に力をつけている。距離2500mは合いそうなイメージ。G1で少し足りない面をスミヨン騎手が補えれば。ちょっと古いがユーワジェームスのようなレースが理想か。
トレイルブレイザーはアメリカに遠征しアロヨセコマイル2着、BCターフ4着に善戦した。米遠征明けで陣営は弱気だが、調教後の馬体重が3走前と同じ492キロならそれなりに仕上がったか。トゥザグローリーは前3走12、18、12着に惨敗したが、走るときと走らないときの差が大きいタイプ。寒い時期に調子を上げるデカ馬で12〜2月の芝2000m以上では[3−0−2−0]。前2年の有馬記念は3着を確保。ナイスネイチャに近づけるか。オーシャンブルーは金鯱賞で重賞初制覇。デビュー2戦目から12戦連続でメンバー1、2位の末脚を繰り出している。池江厩舎のステイゴールド産駒。第2のダイユウサクになれるだろうか。
★先週の予想結果
◆競馬道場(競馬アナリストGM)
朝日杯FS ワイド360円、元町S 馬連3,070円、猪名川特別 馬連870円など的中!
◆MR予想(万馬券MR)
朝日杯FSは穴馬ゴットフリートが激走!前5週のG1穴馬の複勝回収率は642%
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