フェブラリーS
レース展望
過去10年で1番人気は[7−0−1−2]で7連対。4、5歳馬は[6−0−0−0]に対し、6歳以上は[1−0−1−2]。高齢馬は過信禁物。2番人気は[0−2−2−6]で2連対、3番人気は[1−4−1−4]で5連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内、残る3頭は6、7、7番人気。馬連は7回が10倍台までに収まっているが、最近5年は28倍、47倍、8倍、11倍、105倍で波乱が多い。最近7年の連対馬14頭のうち10頭がダートG1連対馬。ダートG1実績のある関西馬が活躍している。
カレンブラックヒルはデビューから毎日王冠まで5連勝。芝1600mでは4戦4勝で稍重のNHKマイルCを逃げて3馬身半差で圧勝している。武蔵野S&根岸S2着のガンジスはNHKマイルCで9着だった。前走天皇賞(秋)は上がり勝負で切れ負けして5着に終わったが、距離が長いこともあるのだろう。フェブラリーSで初ダートの馬は01年トゥザヴィクトリーの3着が最高。カレンブラックヒルはフェブラリーSを狙うなら一度どこかで試す手はなかったのか。血統、走法的にはこなしそうだが、初めてというのがどう出るか。
ガンジスはダート[4−3−1−0]で複勝率100%。堅実さが評価されて人気を集めそうだ。前走根岸Sは好位から直線で抜け出して35.4秒でまとめたが、最後にメイショウマシュウに差されてハナ差の2着。内田博騎手は直線で後ろを振り返る余裕があったが、それでも勝てなかった。今回はメンバーが強くなり、前走より斤量が2キロ増える。昨年の武蔵野Sはイジゲンに半馬身差の2着に負けたが、距離にメドを立てた。東京ダートでは[1−3−0−0]で上がりを35秒台でまとめている。流れが向くようなら侮れない。
イジゲンはダート[5−0−1−2]で上がり3Fは8戦のうち6戦がメンバー最速。東京ダ1600mは2戦2勝。昨年の武蔵野Sは大きく出遅れて最後方を進んだが、大外から捲ってメンバー最速の35.3秒で豪快に差し切った。勝ちタイムは速くはないが、能力と適性を示す強い内容だった。前走ジャパンCダートは出遅れて大外から捲って直線で一杯になり15着。強引なレースをしたが、負け過ぎといった感もある。休み明けは2戦2勝で久々はそれほど苦にしないタイプ。出遅れずに流れに乗って時計を詰める必要がある。
前走東海Sを勝ったグレープブランデー、同2着馬ナムラタイタン、昨年のJCダート2着馬ワンダーアキュート、昨年の勝ち馬テスタマッタ、同2着馬シルクフォーチュン、G1−7勝の実力馬エスポワールシチー、前走大和Sを勝ったマルカフリート、前走根岸S3着のセイクリムズン、同5着のエーシンウェズンなど伏兵は多士済々。グレープブランデーはJDDを勝った後不振が続いていたが、前走東海Sでようやく復活した。東京ダ1600mではユニコーンS2着がある。距離短縮は気になるが、プラスになる可能性もある。
ナムラタイタンは東京ダ1600m[3−1−0−1]の巧者。昨年のオアシスSでは58キロを背負って2番手から抜け出し1分35秒2の好タイムで圧勝している。前走東海Sは差し馬向きの展開で2番手から2着に粘っている。ワンダーアキュートは昨年のフェブラリーSは3着に終わったが、武蔵野S勝ちがあるように乗り方次第で距離はある程度こなせる。テスタマッタ、シルクフォーチュンは昨年ワンツーを決めたが、ハイペースで前崩れの展開だった。今年も展開待ちになるが、岩田、横山典騎手が攻めてくる可能性もある。
エスポワールシチーはJCダート10着、東京大賞典5着に終わった。一昨年以降、佐藤哲騎手以外が騎乗すると馬券圏内に入れないレースが続いている。東京ダ1600mは得意コース。松岡騎手がどう乗るか。マルカフリートは昨年の武蔵野Sで10着に終わったが、直線で前が詰まってまともに追えなかった。距離の克服がカギになる。セイクリムズンは前走根岸Sで好位の内からしぶとく伸びてハナ+クビ差の3着。2着ガンジスより3キロ重い58キロを背負っていた。フェブラリーSでは見せ場なく14、15着に終わっている。
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