小倉大賞典
レース展望
ローカルのハンデ重賞。過去１０年で１番人気は［１−３−２−４］で４連対。唯一勝ったのは小倉の鬼メイショウカイドウ。２、３着に負ける馬が多い。２番人気は［０−２−１−７］で２連対、３番人気は［１−１−２−６］で２連対。ハンデ戦らしく３番人気以内の決着はなく、６〜９番人気が６連対、１０番人気以下が４連対と人気薄が目立つ。馬連は５０倍以上が３回、万馬券が２回。混戦メンバーによるハンデ戦でかなり波乱傾向が強い。穴で近走不振で人気を落としたローカル重賞実績のある６歳以上の高齢馬に注意。
エクスペディションはＧ３のハンデ戦で４、５、１０、８着と善戦止まりが続いたが、小倉記念を中団からメンバー最速タイの３４．５秒で差し切って２馬身半差で圧勝した。続く新潟記念では初の左回りで中団からしぶとく伸びて０．１秒差の４着に入った。前走京都金杯は１５着に終わったが、ここに向けての叩き台か。小倉芝は［５−０−１−３］で言わずと知れた小倉巧者。夏場の方が安定して走るが、冬場がダメな馬ではない。今回は小倉記念を勝ったときより２キロ重い５７キロ。テン乗りの川須騎手に乗り替わる。
ダコールはオープン入りしてＧ２では９、１０着に終わったが、Ｇ３の福島記念では０．３秒差の３着に入った。福島記念は最後方から大外を捲ってメンバー最速の３４．６秒でまとめたが、位置取りが後ろ過ぎた。直前の雨で馬場が緩んだこともマイナスに働いた。前走日経新春杯は内が伸びる馬場で大外から捲って１０着。馬が可愛そうになる乗り方だった。小倉芝は［２−１−０−０］の巧者。直線が平坦なコースで芝２０００ｍまでなら［４−３−４−０］。ハンデは前２走と同じ５５キロ。良馬場なら重賞初制覇のチャンスか。
３連勝でオープン入りした上がり馬パッションダンス、昨年の同４着馬ヒットザターゲット、昨年の小倉日経オープン勝ち馬ダローネガ、小倉で行われた中日新聞杯で２、３着があるゲシュタルト、芝１８００ｍ巧者のミッキードリームなど伏兵は数多い。パッションダンスは先行して直線で早めに抜け出して３連勝。時計、上がりは平凡だが、かなりのしぶとさがある。アドマイヤキッスの半弟でディープインパクト産駒。昇級戦でハンデ５５キロは見込まれたが、上位陣の壁はそれほど厚くない。川田騎手は合いそうなイメージ。
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