阪急杯
レース展望

06年に距離が1400mに変更された。過去10年で1番人気は[1−2−2−5]で3連対。G1馬は[1−1−0−0]だが、G1勝ちのない馬は[0−1−2−5]で1連対のみ。2番人気は[1−0−3−6]で12連対、3番人気は[3−5−0−2]で8連対。毎年3番人気以内が必ず連対している。最近5年の連対馬10頭のうち9頭が5番人気以内。馬連は8倍、33倍、27倍、12倍、42倍。人気馬の組み合わせで中穴になることが多い。過去10年の高松宮記念では必ず阪急杯組が連対していることを考慮したい。

ロードカナロアはスプリンターズSを1分6秒7のレコードでG1初制覇。前走香港スプリントは好位から抜け出して2馬身半差で圧勝。日本馬が初めて香港スプリントを制した。休み明けは[3−2−0−0]で久々を苦にしないタイプ。芝1400mを使うのは3歳1月の500万条件で2着に負けて以来約2年ぶりになる。当時に逃げて最後にラトルスネークに差されたが、今は好位からのレースができる。世界レベルの馬に芝1400m、58キロを課題にすのは失礼か。次走はゴールデンシャヒーンか高松宮記念かまだ決まっていない。

サンカルロは昨年の高松宮記念2着以降、善戦止まりが続いていたが、前走阪神カップを後方からメンバー最速の34.4秒で豪快に差し切った。阪神芝1400mは[3−1−2−1]で阪急杯は3、1、3着、阪神カップは2、6、1、1着。必ずメンバー1、2位の上がりを繰り出している。4〜9月は[1−0−0−10]が示すように夏場は不振で寒い時期に走るタイプ。阪急杯と阪神カップは時期的にも合うのだろう。昨年の高松宮記念ではロードカナロアに先着している。得意コース、速い流れで持ち味をフルに発揮できれば。

前走スプリンターズS4着のエピセアローム、前走ニューイヤーSを勝ったミトラ、昨年の京成杯AH勝ち馬レオアクティブ、昨年の阪急杯勝ち馬マジンプロスパー、前走東京新聞杯5着のブライトライン、昨年の中京記念勝ち馬フラガラッハ、芝1400m巧者のインプレスウィナーなど伏兵は数多い。エピセアロームは昨年のセントウルSでロードカナロアを差し切って勝っている。前走スプリンターズS4着は勝負どころで置かれて位置取りが悪くなったことが堪えた。距離が1F延びて武豊騎手が折り合いをつけられるかがカギになる。

ミトラは1600万条件以上の芝では[3−1−1−1]で出遅れたレースを除き連対を確保。芝1400mは[1−1−0−1]で東京芝1400mを1分19秒6のレコードで勝っている。重賞初挑戦で壁は厚いが、まだ底を見せていない。大野騎手は阪神芝[0−0−2−14]だが、また最内突きがありえる。ブライトラインはキャピタルS7着、阪神カップ6着、東京新聞杯5着に終わったが、勝ち馬とは0.4〜0.5秒差で大きくは負けていない。今回は全3勝をあげている中2週。三浦騎手から浜中騎手に乗り替わる。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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