チューリップ賞
レース展望

桜花賞トライアル。過去10年で1番人気は[4−3−1−2]で7連対。外回り変更後は全て阪神JF勝ち馬が1番人気に支持され[3−2−1−0]で複勝率100%。2番人気は[1−2−3−4]、3番人気は[1−2−0−7]で各3連対。穴をあけるのは6〜9番人気。10番人気以下は[0−0−2−57]。最近5年の馬連は10倍、20倍、59倍、2倍、80倍で中穴決着が多い。連対馬20頭のうち13頭が前走連対。前走3着以下に負けた馬は阪神JF8着以内、エルフィンS4着以内が巻き返している。穴で要注意。

ローブティサージュは阪神JF勝ち馬。中団の内ラチ沿いを進み、直線で馬群を捌いてメンバー3位タイの35.9秒で差し切った。1枠1番からロスなく回り、直線で馬群がバラけてスペースができ、楽に捌けたのが勝因のひとつ。調教後の馬体重は8キロ減っていたが、当日は4キロ減。調教後の馬体重は自己申告で厩舎の思惑が入りやすい。問題があるのではないか。阪神JFでは馬体が細身に映ったため、3歳になって馬体が成長し全体的にしっかりしてくるかがポイント。ウォーエンブレム産駒だけに気難しさを出さなければ。

レッドオーヴァルは中京芝1400mの未勝利戦をメンバー最速の34.6秒で差し切って3馬身差で圧勝。最後は流す余裕があった。前走紅梅Sは後方からメンバー最速の35.7秒で差し切って3馬身差で圧勝。内を通った馬が有利な馬場で外を回って力で捻じ伏せる強い内容だった。半兄に安田記念を制したストロングリターン。ディープインパクト産駒の小柄な牝馬だが非力ではなく、紅梅Sでは重馬場を克服している。陣営は昨年のチューリップ賞をハナズゴールで制したCデムーロ騎手を確保。2歳女王が相手でもあっさりか。

アルテミスS2着馬アユサン、阪神JF2着馬クロフネサプライズ、同6着馬プリンセスジャック、前走エルフィンS2着のウインプリメーラ、同3着のグッドレインボー、前走紅梅S4着のコズミックショア、新馬戦を楽勝したヴィルジニアなど伏兵は数多い。アユサンは前走阪神JF7着は内を通った馬が有利な馬場で大外枠から外を回ったこと、初の右回りでスムーズさを欠いたことが堪えている。2走前のアルテミスSではメンバー最速の33.5秒で2着に突っ込んでいる。末脚の威力はあるだけに流れと位置取りがマッチすれば。

クロフネサプライズは阪神JFで2番手からしぶとく粘ってクビ差の2着。1、3〜7着に10番手以下につけた馬が入る厳しい展開で2番手からあわやのシーンを作った。切れる脚がないため、今回も前に行って粘り込みを狙うのだろう。武豊騎手に乗り替わる。コズミックショアは初芝の500万条件でメンバー最速の34.1秒で追い込みクビ差の2着。前走紅梅Sは後方から内を突いたが、直線で捌くのに手間取り4着。前走はテン乗りの浜中騎手だったが、今回は岩田騎手に戻る。末脚は切れるが、距離が課題にならなければ。

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