中山牝馬S
レース展望
過去10年で1番人気は[2−0−0−8]で2連対のみ。最近6年連対なく不振。中山で行われた9年で1〜4枠は[0−0−0−5]に対し、5〜8枠は[3−0−0−1]で内枠に入った馬は不振。2番人気は[0−1−0−9]で1連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対。6〜9番人気が8連対、10番人気以下が5連対と多く、馬連は50倍以上が3回、万馬券が5回と大荒れ。ハンデ戦でかなり波乱傾向が強い。52キロ以下で3着以内に入った5頭は14、4、10、13、14番人気。穴で軽量追い込み馬の突っ込みに注意。
フミノイマージンは昨年札幌記念を勝ち、京都大賞典で0.1秒差の4着に入った。前走エリザベス女王杯は2番人気に支持されたが、後方から最内を突いて11着に終わった。京都大賞典でエリザベス女王杯のシミュレーションをしたはずだが、それを全く生かせなかった。重馬場も堪えたのだろう。休み明け、57キロ、芝1800mというのは、昨年8着に終わったクイーンSと同じ。札幌記念のように捲り切れるかどうか。過去10年の中山牝馬Sで7歳以上は[1−0−0−10]で07年にマイネサマンサが直線一気で勝っている。
オールザットジャズは前走日経新春杯で内が有利な馬場で外枠から掛かり気味に先行して直線で失速し12着に終わった。直線の止まり方を見ると距離が長いこともあるのだろう。芝1800mは[4−3−0−2]で昨年福島牝馬Sを勝ち、中山牝馬Sでは最後方からメンバー最速の35.3秒で追い込んで2着に入った。昨年は53キロだったが、今年は3キロ重い56キロを背負う。昨年のヴィクトリアMでは2番人気に支持された馬。昨年の福島牝馬S以降連対がないが、得意の芝1800mで巻き返せるか。陣営はCデムーロ騎手を確保。
昨年の府中牝馬S勝ち馬マイネイサベル、同2着馬スマートシルエット、中山牝馬Sを2連覇中のレディアルバローザ、前走愛知杯2着のサンシャイン、昨年のアイルランドT勝ち馬アカンサス、昨年のフラワーC勝ち馬オメガハートランド、芝1800m巧者のトシザマキなど伏兵は数多い。マイネイサベルは芝1800m[1−1−0−3]で5着以内を確保。右回りでも大きくは崩れていない。実績のない56キロがカギ。スマートシルエットは芝1800m[3−1−3−2]の巧者。荒れていない馬場で前半ゆったりと進められれば。
レディアルバローザは阪神と中山の中山牝馬Sを制覇。最近は詰めが甘いため、昨年のように逃げる手か。サンシャインは芝1800mをこなせそうだが、小柄な馬だけにタフな中山がどう出るか。アカンサスは中山芝1800mは合うが、三浦騎手の立ち回り次第。オメガハートランドはフラワーC、ターコイズSと同じ54キロで出走できる。陣営は内田博騎手を確保している。実績馬のハンデが重いため、芝1800m巧者のトシザマキ、前走1000万条件を勝ったクイーンリヴィエラ、フェータルローズなど軽量馬の激走にも注意したい。
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