日経賞
レース展望

天皇賞(春)のステップレース。過去10年で1番人気は[3−2−2−3]で5連対。前走有馬記念3着以内なら[2−1−0−0]で堅実。4歳馬は[1−2−1−2]で連対率50%。2番人気は[1−3−2−4]で4連対、3番人気は[1−2−2−5]で3連対。連対馬16頭が5番人気以内、残る4頭は6、7、6、12番人気。以前は堅かったが、最近4年の馬連は53倍、28倍、3倍、484倍で波乱が多くなった。有馬記念最先着馬は[5−3−1−0]。10番人気で2着に激走したオーシャンブルーはデータを継承できるか。

フェノーメノは昨年のダービー&天皇賞(秋)2着馬。ダービーは中団から伸びてディープブリランテにハナ差、天皇賞(秋)は好位から正攻法の競馬でエイシンフラッシュに半馬身差だった。前走ジャパンCは好位から33.5秒で上がって5着。上位4頭は32秒台で上がっており切れ負けした。中山ではセントライト記念を2分10秒8の好タイムでスカイディグニティ(次走菊花賞2着)に勝っている。セントライト記念を見る限り、中山でも問題ない。このメンバーなら仕上がり次第で勝てるのではないか。強い勝ち方で天皇賞(春)に向かいたい。

オーシャンブルーは前走有馬記念で中団の後ろからメンバー3位の35.3秒で伸びて0.2秒差の2着。ルメール騎手が道中内でタメて持続力と切れ味を引き出した。小柄でも非力ではなく、切れより地力タイプ。これまでは三浦騎手の大外ブン回しで結果を出せずにいたが、ルメール騎手でレースぶりが一変した。今回は休み明けになるが、小柄な馬で仕上がりは早い。フェノーメノより1キロ重い57キロを背負うのは不利だが、57キロは有馬記念でこなしている。フェノーメノと同じステイゴールド産駒。今回はCデムーロ騎手が騎乗する。

日経新春杯2着馬ムスカテール、中山金杯勝ち馬タッチミーノット、3連勝中のアドマイヤフライト、AJC杯勝ち馬ダノンバラード、同2着のトランスワープなど伏兵は数多い。ムスカテールは日経新春杯で2着に負けたが、馬体が12キロ増え、レースでは内でスムーズさを欠いた。左回りの方が得意だが、陣営は内田博騎手を確保している。アドマイヤフライトは勢いはあるが、今年の重賞で福永騎手は[0−1−3−7]。下級条件では好調で馬質での勝利が多い。トランスワープは前走AJC杯で致命的な不利があり2着。8歳馬でも衰えはない。実績のない芝2500mに対応できるかがカギ。

★先週の予想結果

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