桜花賞
レース展望
牝馬クラシックの第一弾。０７年に外回りコースに変更された。過去１０年で１番人気は［３−４−１−２］で７連対。前走良馬場で上がり３Ｆが１、２位なら［１−３−１−０］だが、３位以下は［０−０−０−２］で不振。昨年は前走上がり４位のジョワドヴィーヴルが６着に終わった。２番人気は［４−１−０−５］で５連対、３番人気は［１−１−１−８］で２連対。外回り変更後は６年のうち５年が４番人気以内の決着だが、混戦で人気が割れた０８年は１２番人気のレジネッタと１５番人気のエフティマイアで大波乱になった。

連対馬２０頭のうち１９頭が前走４着以内。唯一前走６着から連対したエフティマイアは新潟２歳Ｓ勝ち馬。前走の敗因にもよるが、前走５着以下に敗れた馬は重賞実績がないと厳しい。外回り変更後は１８−１４番、１５−１８番、９−１８番、９−８番、８−１６番枠、１０−１５番枠で決着。１〜７番枠は［０−０−１−４０］で３着が１回あるのみ。内枠に入った馬は揉まれて力を出せずに終わる傾向が続いている。７枠から連対した６頭は１３、７、６、１、１２、４番人気。揉まれにくい７枠に入った馬が穴をあけることが多い。

今年はチューリップ賞で１、２番人気のレッドオーヴァル、ローブティサージュが惨敗したことで人気が割れそう。ＪＲＡの桜花賞ＣＭは逃げて大差勝ちしたテスコガビー。そのイメージとチューリップ賞を逃げて圧勝した実績からクロフネサプライズが１番人気か。武豊騎手は桜花賞５勝。桜花賞で１番人気なら［３−１−１−０］で複勝率１００％。外回りに変更されてからは７着（２人）、６着（９人）、１４着（８人）、５着（１１人）でまだ馬券圏内がない。芦毛の馬が桜花賞を勝てば９４年のオグリローマン（武豊騎手）以来となる。

クロフネサプライズは阪神ＪＦで２番手からしぶとく粘ってクビ差の２着。ハイペースで１着と３〜７着に１０番手以下に控えた馬が入る展開で２番手から粘り込んで１５番人気の低評価を覆した。前走チューリップ賞は阪神ＪＦより前半３Ｆ１．８秒、５Ｆ２．４秒遅い流れで逃げ、メンバー２位の３４．７秒でまとめて後続を引き離し３馬身半差で圧勝。阪神ＪＦがフロックでないことを証明したが、内を通って前に行った馬が有利な馬場だった。阪神は先週から時計が速くなり、外差しが決まっている。武豊騎手はどうな作戦で勝ちにくるか。

メイショウマンボは［３−１−０−１］で出遅れて１０着に終わった阪神ＪＦを除き連対を確保。紅梅Ｓではレッドオーヴァルに３馬身差で負けたが、こぶし賞とフィリーズレビューをメンバー最速の末脚で直線一気を決めた。前走フィリーズレビューは直線で揉まれてかなり厳しい位置にいたが、エンジンが掛かるとガツンと伸びて差し切った。他が苦にするぶん雨で緩んだ馬場はプラスに働いている。デビュー以来馬体が減り続けており、前３走激走が続いただけに馬体をキープできるかがカギ。武幸騎手は武豊騎手との兄弟ワンツーなるか。

ローブティサージュは阪神ＪＦ勝ち馬。１枠１番から中団の内ラチ沿いを進み、直線で馬群を捌いてメンバー３位タイの３５．９秒で差し切った。調教後の馬体重８キロ減が、当日は４キロ減。須貝マジックか。前走チューリップ賞は後方からメンバー３位タイの３４．８秒で追い込んで９着。陣営は１２０％の仕上がりとコメントしていたが、レースではトライアルに徹していた。ゴールドシップがいる須貝厩舎はＧ１で本気モードの厩舎に変貌している。馬主はシルクだが、全面的な提携で今は社台系。阪神ＪＦと同コースで巻き返しに注意。

レッドオーヴァルは前走チューリップ賞でメンバー最速の３４．４秒で追い込んで０．８秒差の７着。内を通って前に行った馬が有利な馬場で出遅れが堪えたが、馬体１０キロ減も影響したのだろう。過去１０年の桜花賞で前走馬体１０キロ以上減は［０−０−０−８］。チューリップ賞で５着以下に負けた馬は［０−０−１−６］。さらにレッドオーヴァルは芝１６００ｍ、重賞で連対がない。厳しい条件が揃ったが、ストロングリターンの半妹で末脚の威力はある。安田隆厩舎の厩舎力で馬体を回復させてＧ１仕様の仕上げが施せるかがカギ。

フェアリーＳとアネモネＳを連勝したクラウンロゼ、エルフィンＳ勝ち馬トーセンソレイユ、チューリップ賞２着馬ウインプリメーラ、同３着馬アユサン、フィリーズレビュー２着馬ナンシーシャイン、ファンタジーＳ勝ち馬サウンドリアーナ、アルテミスＳ勝ち馬コレクターアイテムなど伏兵は多士済々。クラウンロゼは芝１６００ｍで３戦３勝。フェアリーＳ２着のウキヨノカゼはクイーンＣを制した。三浦騎手はＧ１では［０−０−３−３２］でまだ連対がないが、昨年の阪神ＪＦでは１０番人気のレッドセシリアで３着に突っ込んでいる。

トーセンソレイユはエルフィンＳを厳しい位置からメンバー２位の３３．５秒で差し切った。ディープインパクトの半妹。速い流れの経験はないが、２戦２勝でまだ底を見せていない。サウンドリアーナはフィリーズレビューで８着に終わったが、直線でスムーズさを欠いている。ファンタジーＳを圧勝した馬。戸崎騎手２戦目で巻き返す余地はないか。コレクターアイテムは前走クイーンＣで９着に終わったが、時期的に仕上げが甘く、位置取りも後ろ過ぎた。阪神ＪＦで０．２秒差の４着に入った馬。須貝厩舎のトリックはあるのだろうか。

★先週の予想結果

◆競馬道場（競馬アナリストＧＭ）
桜花賞は０９年から４年連続的中を継続。昨年は自信の狙い馬◎ジェンティルドンナが優勝！

◆ＭＲ予想（万馬券ＭＲ）
桜花賞は「ここで狙いたい穴馬」がいます。０８年は穴馬レジネッタ（１２人気）が優勝！

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