目黒記念
レース展望
過去10年で1番人気は[3−3−0−4]で6連対。単勝2倍台[1−2−0−1]、3倍台[1−1−0−1]、4倍以上[1−0−0−2]で単勝オッズが高くなるほど信頼度は下がる。押し出されて1番人気になった馬は危険。2番人気は[0−2−1−7]で2連対、3番人気は[3−0−0−7]で3連対。最近4年は8、9、7、7番人気が連対し、馬連は27倍、192倍、30倍、36倍で全て中穴以上の決着。ハンデ戦で人気薄の激走が多く波乱傾向が強い。人気馬に6〜9番人気を絡めて中穴以上を狙う馬券作戦が妙味。
トップハンデは[1−1−0−9]で2連対のみ。1、2番人気は[1−1−0−3]だが、3番人気以下は[0−0−0−6]で不振。人気にならないトップハンデは危険。最近3年の連対馬6頭のうち3頭が前走1600万条件に出走していた。メンバーレベルが低い年は前走条件戦に出走した馬に注意。前走G1に出走した馬は[4−4−3−30]で8連対。前走天皇賞(春)4、5着馬は[2−2−0−2]で連対率66.7%。今年はアドマイヤラクティが該当する。今年はG2実績のある馬が揃い、メンバーレベルは低くない。
アドマイヤラクティはダイヤモンドSで重賞初制覇。早めに動いて前を射程圏に入れ、メンバー2位タイの35.6秒で差し切った。オープン入り後勝ち切れないレースが続いたが、初の長丁場で走りが一変した。前走天皇賞(春)は中団からメンバー2位タイの36.4秒で伸びて4着。ゴール前でしぶとく伸びてゴールドシップを交わし4着を確保。G2では金鯱賞とAJC杯で3着に終わったが、今回はダイヤモンドSを勝った東京コース。ハンデはダイヤモンドSより1.5キロ重い57.5キロ。差して届かないケースもケアすべきか。
ルルーシュは有馬記念8着、AJC杯7着に終わり、中山では[0−0−0−3]。AJC杯はマクドノー騎手が騎乗して出遅れ、道中掛かったことが影響している。東京では[4−1−0−0]で連対率100%。昨年のAR共和国杯は3番手から直線で早めに抜け出す横綱相撲の競馬で重賞初制覇を飾った。今回はAR共和国杯と同コースでハンデは1キロ増の57キロ。横山典騎手と藤沢和調教師はまた絶縁関係に入ったのか、日本ダービーのコディーノと目黒記念のルルーシュはウィリアムズ騎手が騎乗する。テン乗りがどう出るか。
ムスカテールはAR共和国杯2着、日経新春杯2着、日経賞3着とG2で勝ち切れないレースが続いている。前走天皇賞(春)は福永騎手が無難騎乗から脱却を図ろうとしたのか、速い流れで前に行き、3コーナーで一杯になって16着に終わった。全く力を出していないため度外視できそうだが、これまでにない負け方をしたため、状態面に注意を払いたい。今回は[1−1−1−0]の内田博騎手に乗り替わる。左回りの方が得意な馬で東京ではオクトーバーS1着、AR共和国杯2着がある。重賞未勝利のため、56キロで出走できる。
前走日経賞4着のタッチミーノット、阪神大賞典2着馬デスペラード、日経新春杯勝ち馬カポーティスター、メトロポリタンS勝ち馬カフナ、同2着馬クリールカイザー、小倉大賞典勝ち馬ヒットザターゲット、昨年の勝ち馬スマートロビン、前走緑風Sを勝ったコスモロビンなど伏兵は数多い。タッチミーノットは昨年の新潟記念から2、3、1、4、4着と堅実に走っている。昨年の目黒記念は1コーナーでごちゃつき、最後の直線でもごちゃついてスムーズさを欠き7着。ダービーに騎乗しない横山典騎手は色々な意味で勝負モードか。
デスペラードはステイヤーズS3着、阪神大賞典2着がある。前走天皇賞(春)は高速馬場で最後方からでは厳しかった。Cデムーロ騎手は東京芝では[2−0−2−17]で不振だが、少しずつ慣れてきている。カポーティスターは前走天皇賞(春)15着。日経新春杯1着と日経賞2着があるが、56キロで出走できる。鞍上は日本ダービーのプレッシャーから解放された後の福永騎手。昨年は安田記念を勝った直後のユニコーンSを勝っている。ビッグレッドファームはコスモ3頭出し。コスモラピュタが大逃げすると有利になるのはどの馬か。
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競馬アナリストGM
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