鳴尾記念
レース展望

昨年から6月に移動し、距離が2000mに変更された。昨年は2番人気トゥザグローリー、1番人気ショウナンマイティ、5番人気トーセンラーで決着し、馬連590円、3連単6,900円の堅い決着になった。前半5F62.3秒のスローペースで2番手につけたトゥザグローリーがメンバー2位の33.2秒でまとめて勝っている。阪神開幕週で馬場が絶好のため、上がりが速く前に行った馬が止まりにくい。2着ショウナンマイティはメンバー最速の32.9秒で上がったが半馬身届かなかった。今年も高速馬場なら前残りに注意したい。

パッションダンスは小倉大賞典5着、中日新聞杯4着に終わったが、前走新潟大賞典で3番手から早めに抜け出してアドマイヤタイシをハナ差完封して重賞初制覇。直線でダコール、サトノアポロ、ナカヤマナイトに大きな不利があったのは確かだが、正攻法のレースで1分56秒9で走ったように力をつけている。阪神芝2000mは3戦3勝の得意コース。先行してしぶとい脚を使うタイプ。脚質的にウィリアムズ騎手は合っている。ウィリアムズ騎手は阪神芝2000mの再度山特別で騎乗して勝っておりテン乗りではない。重賞連勝なるか。

ダノンバラードはAJC杯で約2年ぶりに重賞制覇。直線で内に斜行しトランスワープの進路を塞いだが、新基準が適用され降着にならなかった。2走前の中山記念は3番手から伸び切れず6着。前走日経賞は中団から伸び切れず7着。中山記念は距離が短く、日経賞は距離が長かったか。芝2000mは[3−0−5−3]で右回りでは[2−0−3−1]で複勝率83.3%。阪神ではラジオNIKKEI杯2歳Sを勝っている。これまで33秒台で上がったことがないため、上がり勝負にならなければ。他馬より1キロ重い57キロを背負う。

2走前に大阪城Sを勝ったエアソミュール、昨年の福島記念勝ち馬ダイワファルコン、AJC杯2着馬トランスワープ、芝2000m重賞3勝のナリタクリスタル、昨年の中京記念勝ち馬スマートギア、昨年の小倉記念勝ち馬エクスペディションなど伏兵は数多い。エアソミュールは大阪城Sを中団から差し切って勝ち、前走都大路Sは重馬場が響いたが3着を確保。芝2000mは[0−0−0−3]で不振だが、良馬場の阪神芝では[2−0−1−0]。出遅れ、折り合いに課題があるが、前2走騎乗したCデムーロ騎手が騎乗するのは魅力。

ダイワファルコンは中山記念では2番手から2着に粘り、ダービー卿CTは中団から伸びて3着を確保。芝2000mは[1−1−1−5]。阪神では11年大阪杯で1分58秒4で走って7着がある。トランスワープは昨年函館記念と新潟記念を勝ち、サマー2000シリーズ優勝。今年は不利があったAJC杯で2着に入った。芝2000mは[5−2−1−3]、休み明けは[1−3−2−1]で条件は悪くない。エクスペディションは4〜8月は[5−2−0−1]。前2走は惨敗したが、暑くなって調子が上向いているようなら要注意。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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