プロキオンS
レース展望

過去10年で1番人気は[3−4−3−0]で7連対。年齢、性別、斤量、前走に関係なく全馬3着以内を確保しているが、最近3年は3着に終わっている点に注意。2番人気は[1−2−1−6]で3連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対。6〜9番人気が5連対と多い。人気馬と人気薄で決着し、馬連は10〜30倍台になることが多い。最近2年は9、12番人気が勝ち、馬連は124倍、349倍と荒れた。中京新コースで行われた昨年は12番人気の牝馬トシキャンディが逃げ切って大波乱になった。今年も極端な人気薄に要注意。

最近6年の連対馬12頭のうち10頭が前走5着以内、2頭が6着。前走7着以下は[0−0−1−31]で3着が1回あるのみ。前走ダートのOP以上で好走した馬を重視したい。連対馬20頭のうち17頭が前走4番人気以内。前走ダートのOP以上で人気だった馬が活躍。前走8番人気以下は[1−0−1−49]で1連対のみ。前走人気がなかった馬が巻き返すことは少ない。速い流れで1分22秒0前後の決着になるため、スピードが必要。ダ1400mで1分22秒台の持ちタイムがある馬に注目したい。スピードと地力が問われる。

アドマイヤロイヤルはダ1400m[1−5−0−1]の巧者。差して届かず2、3着が多いが、前走欅Sは好位から抜け出して初めてOP以上で勝利を挙げた。早めに抜け出すとソラを使うため、四位騎手は追い出しを我慢し、ラスト1Fから追って抜け出した。前走のように好位につけられれば、展開的な紛れは少ない。昨年のプロキオンSは中団の外から伸びて0.1秒差の2着。勝負どころで後続を意識し過ぎて前に離され過ぎたことが堪えた。前2走で四位騎手は手の内に入れている。セレクトセールで1億5500万円で取引された馬。

マルカフリートはダ1400m[3−2−0−2]でOP特別を2勝している。2走前のコーラルSは中団からメンバー最速の35.4秒で伸びてハナ差の2着に終わったが、勝ったアドマイヤサガスより3キロ重い58キロを背負っていた。前走天保山Sは好位からメンバー2位の35.4秒で伸びて1馬身差の2着。重馬場で逃げたスリーボストンが止まらなかった。ダ1400mでは好位につけて上がりを35秒台でまとめている。最近は58キロを背負うことが多いが、今回は56キロで出走できる。左回りの中京コースがカギになる。

ガンジスは前走フェブラリーSで10着に終わったが、ダ1400mでは[4−2−0−0]で連対率100%。根岸Sでは好位から35.4秒で抜け出したが、最後にメイショウマシュウに差されてハナ差の2着。重賞で通用する力はあるが、休み明けとテン乗りの小牧騎手がカギ。ダノンカモンは前走アハルテケSでトップハンデ57.5キロを背負って4番手から抜け出し快勝。ハイペースで詰めの甘さを見せず、地力で押し切った。ダ1400mは[4−5−1−4]で根岸SとプロキオンSで2着がある。今回も戸崎騎手が騎乗する。

前走安芸Sを勝ったナガラオリオン、昨年のフェブラリーS2着馬シルクフォーチュン、前走オアシスS3着のアドマイヤサガス、前走欅S2着のエアウルフ、ダ1400m重賞[6−3−1−3]のセイクリムズン、昨年霜月Sを圧勝したエーシンウェズンなど伏兵は数多い。ナガラオリオンはOP特別では6、4、4着に終わったが、降級戦の安芸Sを後方からメンバー最速の34.8秒で豪快に差し切った。勝ちタイム1分22秒8は優秀。坂をこなして切れる脚を使ったことが今回に繋がる可能性がある。国分優騎手は重賞初制覇なるか。

シルクフォーチュンは昨年のプロキオンSで最後方からメンバー最速の35.1秒で伸びて0.2秒差の5着。前2走は芝戦のため度外視。展開と位置取り次第で突っ込みがあってもおかしくない。アドマイヤサガスはOP入りしてコーラルSを1分22秒5で勝ち、前走オアシスSを0.3秒差の3着。馬体が充実して崩れなくなった。近藤氏&橋田厩舎は2頭出し。週明けにはセレクトセールが行われる。セレクトセール出身馬はアドマイヤロイヤル、ダノンカモン、マルカフリート、ガンジス、アドマイヤサガス。ワン・ツー・スリーもあるか。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

[Home]