函館記念
レース展望

サマー2000シリーズの第2戦。過去10年で1番人気は[2−3−0−5]で5連対。最近4年は12、2、8、4着で1連対のみ。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[0−0−1−9]で1連対のみ。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が3連対。最近4年は66倍、15倍、159倍、98倍。ハンデ戦で波乱傾向が強く、かなり荒れている。トップハンデは[1−0−0−9]で1、2番人気でも[1−0−0−4]で不振。人気、斤量、年齢に関わらず、04年以降3着以内がなく不振が続いている。

年齢別では4歳[2−2−2−12]、5歳[3−5−5−29]、6歳[1−0−2−32]、7歳以上[4−3−1−40]で5歳馬と7歳以上が活躍。人気薄で連対した馬は5歳馬が3頭、7歳以上が4頭。最近2年は10歳馬マイヤノライジンが12番人気で2着、8歳馬イケトップガンが8番人気で2着に入った。穴で高齢馬に注意。6番人気以下で連対した7頭は前走函館芝1800mのOP特別に出走していた。函館記念を狙う馬はハンデを意識して前哨戦で負けるのがパターン。前走巴賞で負けた馬の巻き返しに注意。

トウケイヘイローは安田記念を除外されて臨んだ鳴尾記念を逃げ切り勝ち。前半5F60.4秒のマイペースで進め、4コーナーから直線で後続を引き離して押し切った。3着ダノンバラードは次走宝塚記念3着、4着エアソミュールは巴賞を勝っている。勝ちタイムは1分58秒9。芝2000mでやれると判断した陣営はサマー2000シリーズに使ってきた。パワータイプのため、力のいる洋芝は合いそうだが、前走より1.5キロ重いトップハンデ57.5キロがどう出るか。引き続き武豊騎手が騎乗する。豊マジックが出るか。

エアソミュールは前走巴賞を好位から早めに抜け出して1分46秒0の好タイムで快勝。北海道は初めてだったが、滞在競馬が合うのか、パドックでイレ込んでいなかった。OP特別では[2−0−1−1]だが、重賞では11、12、4着。芝1800mは[3−0−2−2]だが、芝2000mは[0−0−0−4]。これまでの実績から芝2000m重賞という条件は気になるが、使いながらパフォーマンスを引き上げており、2走前の鳴尾記念で0.2秒差の4着なら通用する下地はある。前走のようなレースができれば面白い。

サトノギャラントは前走巴賞で後方からメンバー最速の35.2秒で捲って0.3秒差の2着。勝ったエアソミュールとは位置取りと通ったコースの差が大きかった。1600万条件以下では[5−0−0−1]で新馬戦以外勝っている。OP特別は[0−2−0−0]、重賞は4、6、13、6着でスプリングS4着が最高。芝1800m以下は[5−2−1−1]に対し、芝2000m以上は[0−0−0−3]。エアソミュールと同様に芝2000m重賞に課題があるが、ハンデG3なら通用していい。北村宏騎手の乗り方がカギ。

昨年のエリザベス女王杯勝ち馬で洋芝巧者のレインボーダリア、大阪杯4着馬トウカイパラダイス、昨年の七夕賞勝ち馬アスカクリチャン、前走巴賞3着のメイショウウズシオ、同6着のモズ、同8着のアンコイルドなどが伏兵か。レインボーダリアは函館[2−1−2−1]、札幌[2−1−1−1]の洋芝巧者。渋った馬場では[2−1−3−1]。雨で馬場が渋ると有利になる。トウカイパラダイスは昨年巴賞を勝ち、函館記念で1番人気に支持されたが、外々を回って伸び切れず4着。乗り方次第で馬券圏内があってもおかしくない。

アスカクリチャンは昨年七夕賞を勝ったが、小倉記念6着、新潟記念3着に終わり、サマー2000シリーズの優勝を逃した。7〜8月は[3−0−0−1]で夏場に走るタイプ。前走の着順は悪いが、陣営は岩田騎手を確保している。アンコイルドは500万条件から4連勝で白富士Sを勝ったが、その後は11、7、8着に終わった。前走巴賞は出遅れて位置取りが後ろになったことが堪えたが、休み明けの影響もあったのだろう。芝2000mは[5−1−0−1]でベストの距離。スタートを決めて中団より前で流れに乗れれば。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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