中京記念
レース展望

昨年から3月から7月に移動し距離が2000mから1600mに変更され、サマーマイルシリーズの第1戦になった。昨年は5番人気フラガラッハ、6番人気 ショウリュウムーン、10番人気トライアンフマーチで決着し、馬連49倍、3連単2380倍の波乱になった。馬場の内側が荒れて外を通った馬が有利な馬場でフラガラッハが豪快な直線一気を決めている。単勝5.3倍の押し出された1番人気ダノンヨーヨー(前走安田記念4着)は、トップハンデ58キロを背負って7着に終わった。今年も馬場の内側が荒れている点に注意。

ドナウブルーは昨年ヴィクトリアマイルで2着、マイルCSで3着に入った。今年は東京新聞杯10着、ダービー卿CT10着に終わったが、前走ヴィクトリアマイルで0.3秒差の5着に入り復調気配。昨夏に休み明けで関屋記念を勝ったように仕上がり早の牝馬で久々は苦にしないタイプ。マイル実績が評価されて実質トップハンデ56キロ(牡馬換算58キロ)を課せられた。56キロでは安田記念が0.8秒の10着、ダービー卿CTが0.5秒差の10着に終わっただけに斤量の克服がカギ。内田博騎手が馬の持ち味を引き出せれば。

リルダヴァルはOP特別では[3−2−1−2]だが、重賞では[0−0−4−7]で3着止まり。2走前の都大路Sは重馬場を味方に3番手から早めに抜け出して快勝。2着マイネルラクリマは次走七夕賞を圧勝した。京都では大原S(不良)、カシオペアS(稍重)も勝っており、稍重以上なら3戦3勝。都大路Sは好条件が揃っていた。前走エプソムCは4着に終わったが、出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えている。芝1600mでは[1−0−2−5]で善戦止まりが多い。今年の中京芝1600mで福永騎手は[0−2−3−3]。

前走勝ってオープン入りしたランリョウオー、昨年の中京記念勝ち馬フラガラッハ、前走メイS4着のフレールジャック、前走米子S4着のシャイニーホーク、東風S勝ち馬ムクドクなど伏兵は数多い。ランリョウオーは芝1600m[3−4−0−3]で休み明けを除き57キロ以下なら[3−3−0−0]。昇級戦で重賞初挑戦になるため、ハンデ55キロで出走できる。左回りでは[2−2−0−0]で中団より前につけて切れる脚を使っている。条件はいいため、あとは実績馬との力関係か。浜中騎手は中京芝1600mで好成績。

フラガラッハは昨年米子Sと中京記念を直線一気を決めたが、その後大不振。芝1600mは[5−0−0−6]で勝つか負けるか両極端。外差し馬場で緩い流れが理想か。フレールジャックは前3走ニューイヤーS2着、洛陽S4着、メイS4着で大崩れなく走っている。今回は前2走でOP以上を勝った馬がリルダヴァルしかいない勝ち切れないメンバー。ソフトな仕上げで掛からずに力を出し切れれば。シャイニーホークは3走前の六甲Sでサイレイレーザーに勝ち、距離にメドを立てた。ダイタクリーヴァの全弟。スタートと折り合いがカギ。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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