アイビスSD
レース展望

過去10年で1番人気は[2−1−0−7]で3連対。最近5年では1連対のみ。前走3着以内は[2−1−0−3]に対し、前走4着以下は[0−0−0−4]で不振。2番人気は[1−1−1−7]で2連対、3番人気は[1−3−0−6]で4連対。10年のうち8年で6番人気以下が連対しており、人気馬と人気薄で中穴決着になることが多い。最近5年の馬連は61倍、41倍、48倍、14倍、34倍で中穴決着が続いている。サマースプリントシリーズでもレベルは高くない。人気薄を絡めて中穴以上を狙いたい。

牡馬は[2−6−6−86]、牝馬は[8−4−4−45]で牝馬が勝つことが多い。昨年は牡馬で決着したが、牝馬の活躍が目立つ。夏に強い牝馬の激走に注意。1〜3枠は[1−1−5−45]で2連対のみ。一昨年1番人気のエーシンヴァーゴウが2枠3番から勝ったが、内枠に入った馬は人気でも過信禁物。連対馬20頭のうち17頭が5枠より外枠に入っていた。8枠は[3−4−1−17]で7連対。昨年は8枠に入った7、5番人気で決着した。今年は開幕週に行われる。まずは土曜の競馬で馬場傾向を確認したい。

ハクサンムーンは2走前の高松宮記念で逃げて0.2秒差の3着。前走CBC賞は逃げてクビ差の2着。芝1200mで前半3Fが33.5秒以上では[4−1−1−1]だが、33.1秒以下では[0−0−0−3]。少し緩い流れで最後まで11秒台のラップでまとめて粘り込むのが勝ちパターン。前2走の前半3Fは34.3秒、34.2秒だった。昨年のアイビスSDは前半3F32.1秒で逃げて最後に一杯になって0.3秒差の4着。昨年は53キロだったが、今年は56キロを背負う。前半の入りと枠順がカギになる。

パドトロワは昨年アイビスSDとキーンランドCを連勝し、サマースプリントシリーズを優勝。前走函館スプリントSは開幕週、緩い流れで2番手から抜け出して優勝。馬体が12キロ増えていたため、叩き3戦目、函館からの輸送で馬体が絞れれば上積みが見込める。昨年のアイビスSDは56キロを背負って3番手から抜け出したが、今年は59キロを背負う。05年にアイビスSD2勝のカルストンライトオは59キロを背負って4着に終わっている。休み明けを除くと7〜8月は[3−0−1−0]。59キロを克服できるか。

前走函館スプリントS3着のフォーエバーマーク、同5着のスギノエンデバー、前走テレビユー福島賞を勝ったプリンセスメモリー、昨年の轟Sでエバーローズの2着があるアフォード、前走駿風Sを勝ったビラゴーティアラ、同2着馬レオパステル、直線1000m巧者のリトルゲルダ、逃げればしぶといヤマニンパピオネなど伏兵は数多い。フォーエバーマークは福島民友C2着、函館スプリントS3着で地力強化を証明。07年以降の直線1000mで村田騎手は[18−8−4−65]で2位を10勝引き離す18勝を挙げている。

スギノエンデバーは前走函館スプリントSで5着に終わったが、メンバー最速の33.2秒で上がっている。前11戦のうち9戦の上がりがメンバー1、2位。直線1000mは未知数だが、末脚の威力を生かせないか。プリンセスメモリーは前走大外からメンバー2位の34.5秒で差し切って快勝。直線1000mは新馬戦を勝って以来となる。馬体の維持と小柄な馬体が課題。アフォードは直線1000m[1−2−1−1]だが、昨年のアイビスSDは0.8秒差の8着に終わった。1年経ってどこまで地力が強化されたか。

直線1000mの成績はビラゴーティアラ[3−1−2−4]、レオパステル[1−2−0−0]、リトルゲルダ[2−1−1−0]、ヤマニンパピオネ[0−0−1−1]。過去10年で前走条件戦出走馬は[3−2−3−28]で5連対。格上挑戦でも通用しているだけに侮れない。直線1000mの持ちタイムはパドトロワが54.2秒、アフォードとリトルゲルダが54.4秒、ハクサンムーンが54.5秒。今年は馬場の硬化防止のため、エアレーション作業とシャッタリング作業を実施している。この点に注意したい。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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