関屋記念
レース展望

過去10年で1番人気は[4−2−2−2]で6連対。前走G1、G2出走馬は[3−1−2−0]。11番より外枠に入った馬は[3−2−0−0]で堅実。2番人気は[2−2−0−6]で4連対、3番人気は[0−1−2−7]で1連対のみ。2、3番人気の連対は少ないが、最近6年の連対馬12頭のうち11頭が5番人気以内、残る1頭は6番人気。馬連は19倍、9倍、8倍、29倍、16倍、15倍で中穴までに収まっている。1番人気が信頼できれば流し馬券、信頼できなければ6番人気以内の組み合わせで中穴を狙うのが妙味。

年齢別では3歳[0−0−1−4]、4歳[4−3−3−12]、5歳[2−6−1−41]、6歳[2−0−2−34]、7歳[2−1−4−26]、8歳以上[0−0−0−15]で3歳と8歳以上は不振。最近5年の連対馬10頭のうち9頭が4、5歳馬。マイル実績のある4、5歳馬を重視。04年以降、1〜8番枠は[1−1−3−67]で2連対に対し、9〜18番枠は[8−8−7−52]で16連対。内枠は不振で外枠に連対馬が集中している。当日の馬場状態にもよるが、最初から馬場のいい外を通れる外枠に入った馬に注目。

ドナウブルーは昨年安田記念2着、マイルCS3着に入った実力馬。今年は東京新聞杯10着、ダービー卿CT10着と惨敗が続いたが、ヴィクトリアマイルが0.3秒差の5着、中京記念が0.4秒差の4着と復調してきた。昨年の関屋記念は2番手からエーシンリターンズとの競り合いをクビ差で制して1分31秒5のレコードで優勝。新潟マイル適性を示した。前走中京記念は実質トップハンデ56キロを背負ったが、今回は昨年の関屋記念と同じ54キロで出走できる。昨年も騎乗したが、内田博騎手が馬の持ち味を把握しているかがカギ。

フラガラッハは昨年の中京記念を勝った後、14、17、11、8、10、15着と大不振に陥ったが、前走中京記念で後方3番手からメンバー最速の34.2秒で豪快に差し切って2連覇を達成。時計、上がりが掛かる中京芝1600mが合うのだろう。今回は中京記念と同じ左回りのマイルでも新潟は高速馬場で前走とは条件が違う。昨年の関屋記念はドナウブルーが2番手から32.6秒で上がって1分31秒5のレコードで優勝。フラガラッハのマイルの持ちタイムは1分33秒3。高速決着と高速上がりにどこまで対応できるかがカギ。

ジャスタウェイは昨年の毎日王冠2着の後、善戦止まりが続いたが、前走エプソムCで出遅れて最後方からメンバー最速の32.7秒で伸びてハナ差の2着に入った。実質スローの上がり勝負で出遅れは致命的になりえるが、福永騎手が内ラチ沿いをロスなく回って切れ味を引き出した。左回りの芝1600〜1800mでは[1−3−0−2]。新潟マイルでは新潟2歳Sで中団からメンバー最速の32.6秒で伸びて2着がある。過去10年の関屋記念で福永騎手は[3−1−0−2]、1、2番人気なら[3−1−0−1]で連対率80%。

昨年の京成杯AH勝ち馬レオアクティブ、前走中京記念2着のミッキードリーム、同5着のワイズリー、同10着のランリュウオー、前走パラダイスSを勝ったレッドスパーダ、前走福島テレビオープンを勝ったシルクアーネストなどが伏兵か。レオアクティブは昨年の京成杯AHを1分30秒7でレコード勝ち。新潟では[1−1−0−0]で昨年の朱鷺Sでメンバー最速の33.5秒で派手な大外一気を決めている。7〜9月は[3−1−1−0]で夏に調子を上げるタイプ。左回りの芝1600mはNHKマイルC8着以来2戦目となる。

ミッキードリームは前走中京記念で好位からしぶとく伸びて半馬身差の2着。13番人気で大穴をあけた。7〜9月は[2−1−1−1]。栗毛で暑さに強いタイプ。持ちタイムが1分33秒4のため、高速決着に対応できるかがカギ。ワイズリーは昇級緒戦の中京記念で0.5秒差の5着。今回は斤量が2キロ増えて56キロ。今年の重賞で松山騎手は3番人気以下では[0−0−0−22]。レッドスパーダは善戦止まりが続いていたが、前走パラダイスSを勝ち復調気配。過去3年の関屋記念は逃げ、3番手、2番手につけた馬が勝っている。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

[Home]