京成杯AH
レース展望

サマーマイルシリーズ最終戦。過去10年で1番人気は[0−0−2−8]で3着止まり。年齢、斤量、性別に関係なく不振が続いている。2番人気は[5−0−2−3]で5連対、3番人気は[2−0−2−6]で2連対。最近5年は必ず6番人気以下が連対し、馬連は66倍、357倍、36倍、34倍、49倍で全て中穴以上の決着。ハンデ戦で波乱傾向が強い。4番人気以内の人気馬から軸を選んで人気薄に流す馬券作戦が有効。

連対馬20頭のうち前走連対は6頭のみ。前走7〜9着から5頭、10着以下から5頭が連対している。前走重賞なら着順不問。最近は前走重賞で7着以下に負けた馬の巻き返しが目立つ。全面野芝の開幕週で高速決着になりやすい。速い持ちタイムのある逃げ先行馬に注意。サマーマイルシリーズはフラガラッハ(11点)がトップ。ミッキードリーム(6点)、レオアクティブ(4点)、ワイズリー(4点)は勝てば優勝の可能性がある。

ダノンシャークは今年京都金杯で重賞初制覇を飾り、マイラーズCと安田記念で3着に入った。安田記念は中団からメンバー2位の33.2秒で伸びて0.1秒差の3着。直線でロードカナロアにぶつけられたことが堪えた。直線が平坦なコースを得意にしているが、阪神芝[2−1−1−1]なら中山もこなすか。好位からのレースもできるため、内枠が引けるかがポイント。58キロはこなせるが、ハンデ戦で他馬が軽い点がどう出るか。

レオアクティブは昨年の京成杯AHを後方からメンバー最速の33.1秒で最内から抜け出して1分30秒7のレコードで制した。新潟芝[1−1−1−0]が示すように全面野芝の軽い馬場が合うタイプ。昨年の走りを見てもこの時期の中山は合っている。今年は昨年より3キロ重い57キロを背負うが、勝てばサマーマイルシリーズの優勝の可能性があるため、一発を狙ってくるのだろう。横山典騎手は京成杯AH3連覇が懸かる。

インパルスヒーローは[3−2−0−0]で連対率100%。前走NHKマイルCは中団からメンバー3位タイの33.9秒で伸びてクビ差の2着。芝1600mの高速決着に対応できた。その後、安田記念に向かうことが検討されたが、軽度の骨折で全治3ヶ月。8月から坂路で乗り込んで仕上げている。初の古馬相手、初の右回りなど課題はあるが、NHKマイルC2着馬が古馬を相手にどんな走りをするのか。田中勝騎手は最近好調。

ルナは今年[4−0−2−0]の上がり馬。500万条件を勝ち上がるのに11戦を要したが、逃げるレースを続けて行くうちに粘りが増し、現在逃げたときは4連勝中。中山芝1600mの春興S(1600万)では逃げて1分32秒8で勝っている。横山和騎手とは[4−0−2−0]で好相性。先週の函館で横山和騎手はかなり乗れていた。横山典騎手との親子対決で注目を集めそうだ。逃げと追い込みで決着することもありえる。

中京記念を連覇したフラガラッハ、前走関屋記念5着のワイズリー、3連勝でオープン入りしたエクセラントカーヴ、中京記念2着馬ミッキードリーム、朝日杯FS3着馬ゴットフリートなどが伏兵か。フラガラッハはサマーマイルシリーズの優勝が懸かっている。3歳時に中山芝1600mの500万条件で大外一気を決めているが、開幕週の中山という条件がどう出るか。芝1600mは[6−0−0−7]で勝つか負けるか両極端。

ワイズリーは前2走中京記念&関屋記念5着と大崩れしていない。前走は新潟に輸送して馬体が12キロ増えていた。今年の重賞で石橋脩騎手は[0−0−2−22]で3着止まり。ひと工夫が欲しい。エクセラントカーヴは一戦ごとにパフォーマンスを引き上げて3連勝。前3走の前半3Fは35.9秒、34,5秒、33.1秒で流れは問わない。小柄な牝馬が前2走で10キロ増。全面野芝の中山で52キロならあっさりもある。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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