セントウルS
レース展望

サマースプリントシリーズの最終戦&スプリンターズSの前哨戦。過去10年で1番人気は[2−3−3−2]で5連対。開幕週で前が残りやすく、先行馬は[2−3−0−1]だが、差し追い込み馬は[0−0−3−1]で不振。2番人気は[2−3−1−4]で5連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対。10年のうち7年が5番人気以内で決着。最近5年の馬連は166倍、14倍、37倍、47倍、16倍で中穴決着が多い。

連対馬20頭のうち16頭が逃げ先行馬。開幕週で前が残りやすい。1分7秒台の高速決着に対応できる逃げ先行馬を重視したい。メンバー最速上がりを繰り出した馬は[0−1−3−9]で1連対のみ。直線一気の追い込みは決まりにくいが、今年は馬場状態と展開に注意。2ヶ月以上の間隔が空いた馬は[0−6−5−32]で未勝利。昨年はG1馬カレンチャンが4着に終わった。G1を4連勝中のロードカナロアはデータを破れるか。

サマースプリントシリーズはフォーエバーマークが19点でトップ。セントウルS出走馬では、15点のハクサンムーンが2着以内に入れば優勝、9点のシュプリームギフトが1着かつハクサンムーンが3着以下なら優勝となる。サマージョッキーズシリーズは岩田騎手(ロードカナロア)と武豊騎手(ティーハーフ)が48点、内田博騎手(ダノンシャーク)が44点で3人の騎手に優勝の可能性がある。渾身の騎乗が見られそうだ。

ロードカナロアは昨年のスプリンターズSから5連勝中。前走安田記念は中団の外から抜け出して優勝。スプリント戦よりもパフォーマンスを引き上げて距離不安を払拭した。昨年のセントウルSはエピセアロームに差されたが、今年は王者として負けられない立場。岩田騎手はサマージョッキーズシリーズの優勝が懸かっている。マイルCSを勝てば、史上初の古馬短距離G1完全制覇となる。競馬殿堂入りする可能性を持った馬。

ハクサンムーンは高松宮記念で逃げてロードカナロアに0.2秒差の3着。前走アイビスSDは前半3F32.9秒で飛ばして逃げ切り勝ち。2着フォーエバーマークは次走キーンランドCを制した。芝1200mで前半3F33.5秒以上では[4−1−1−1]、33.1秒以下では[0−0−0−3]。開幕週の馬場は有利だが、前半の流れがカギになる。ただし地力が強化されており、高速馬場ならクリアしてもおかしくない。

ドリームバレンチノはスプリンターズS3着、高松宮記念2着。勝ったロードカナロアとは0.2秒差でG1で通用する力を持っている。前走函館スプリントSは好位の外から伸び切れず0.2秒差の7着に終わったが、59キロを背負い、外枠から外々を回ったことが堪えている。スプリンターズSと高松宮記念ではロードカナロアと同斤だったが、今回は2キロ軽い56キロで出走できる。実績のない阪神と松山騎手の乗り方がカギ。

前走キーンランドC3着のシュプリームギフト、前走北九州記念4着のローガンサファイア、同7着のマイネルエテルネル、葵Sで直線一気を決めたティーハーフ、CBC賞3着馬サドンストーム、前走OP特別4着のマヤノリュウジンなど伏兵は多い。シュプリームギフトは北海道で函館スプリントS2着、キーンランドC3着。函館から輸送して中1週になるが、サマースプリントシリーズ優勝が懸かるため、目一杯走らせるのだろう。

ローガンサファイアは前走北九州記念で最後方からメンバー最速の33.0秒で伸びて0.2秒差の4着。位置取りが後ろ過ぎて届かなかったが、軽ハンデ50キロもあり、かなり切れる脚を使った。開幕週で前残りが多いレースだが、末脚の威力で突っ込んでくるか。ティーハーフは芝1200m[3−1−1−0]でまだ底を見せていない。ダーレー&西浦厩舎は全兄サドンストームと2頭出し。重賞で好調の武豊騎手が持ってくるか。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

[Home]