ローズＳ
レース展望
秋華賞トライアル。０７年に外回りの芝１８００ｍに変更された。過去１０年で１番人気は［４−２−１−３］で６連対。前走オークスを勝った馬は［１−０−０−３］で１連対のみ。前走オークスで負けた馬は［２−１−０−０］、前走オークスでない馬は［２−１−１−０］で堅実。２番人気は［２−２−２−４］で４連対、３番人気は［０−０−２−８］で連対なし。最近５年のうち３年で６番人気以下が連対している。
最近５年の馬連は２３０倍、１１倍、７３倍、５０倍、１．７倍。昨年は堅かったが、人気薄が激走し中穴以上の決着が多い。オークス馬は全馬１０キロ以上増えて［１−０−０−５］で連対は昨年のジェンティルドンナのみ。オークスから直行した馬は仕上がり面に注意。中３週以内できた馬は［０−０−３−３７］で３着止まり。連対馬２０頭のうち１７頭が２ヶ月以上の休み明け。春のＧ１から直行した馬を重視したい。
メイショウマンボはオークスを中団からメンバー最速タイの３４．６秒で差し切って優勝。武幸騎手が内ラチ沿いで脚をタメて直線でスムーズに外に出す完璧な騎乗で勝利に導いた。武幸騎手が桜花賞が終わった夜に馬主の松本氏に電話し、追加登録料２００万円を払っての出走だった。レース後に武幸騎手と松本氏の涙が印象的。競馬は馬券だけではないとあらためて感じた瞬間だった。予想はメイショウマンボを穴馬として狙った。
＜予想コメント＞
穴馬はメイショウマンボ。桜花賞は強風と大外枠から強気に乗り過ぎたことが影響したのではないか。こぶし賞とフィリーズレビューで直線一気を決めたように末脚に威力がある。フィリーズレビューでは厳しいレースを経験した。フィリーズレビューの芝１４００ｍとオークスの芝２４００ｍは全く違うが、オークスではフィリーズレビュー好走馬の激走が多い。タフなレースの経験と末脚の威力、内枠、馬体増で激走がある。
オークスは内ラチ沿いをロスなく回ってスムーズなレースをしたため、２着エバーブロッサム、３着デニムアンドルビーと着差ほどの力差はない。ローズＳは秋華賞の前哨戦のため、仕上がり具合が大きなポイントになる。オークス馬は馬体が１０キロ以上増えて不振に終わるのがパターンだが、メイショウマンボはどこまで仕上げてくるか。こぶし賞はインパクトのある大外一気。阪神ではフィリーズレビューで直線一気を決めている。
エバーブロッサムは重賞で３戦連続２着。オークスは中団の外からメンバー最速タイの３４．６秒で伸びて０．２秒差の２着。フローラＳで負けたデニムアンドルビーに先着したが、デニムアンドルビーが下手に乗り過ぎた感もある。調教でもレースでも前向きさと集中力を見せているように精神面が強そうなタイプ。初の関西への輸送をクリアできるか。ヴィクトリアマイルを勝ったエイジアンウインズの半妹。まだ進化が見込める。
デニムアンドルビーはフローラＳで最後方から大外一気を決めたが、オークスでは最後方から早めに動いてメンバー３位の３４．７秒で上がって０．５秒差の３着。隊列が縦長になり、前との差を詰めるのに苦労していた。内田博騎手はスタートしてすぐに最後方に下げている。春は少しずつ芯が入ってしっかりしてきたが、秋を迎えてどこまで馬体が成長してくるか。角居厩舎のディープインパクト産駒。１番人気になりそうだ。
桜花賞２着馬レッドオーヴァル、阪神ＪＦ勝ち馬ローブティサージュ、アルテミスＳ勝ち馬コレクターアイテム、白百合Ｓ勝ち馬ノボリディアーナ、エルフィンＳ勝ち馬トーセンソレイユなど伏兵は数多い。レッドオーヴァルはオークスで１７着に終わった。距離が長かったが、馬体８キロ減も響いたか。春は馬体減に悩まされたため、どこまで馬体が成長してくるか。距離適性は別にして桜花賞２着馬で阪神外回りは合っている。
ローブティサージュは阪神ＪＦを勝ったが、春はチューリップ賞９着、桜花賞５着、オークス９着に終わった。馬体減に悩まされたため、休養はプラスに働く可能性が高い。ガツンと切れる脚はないが、相手なりに走るタイプ。コレクターアイテムはアルテミスＳでアユサン（桜花賞馬）に勝っている。春は大不振に陥ったが、休養して立て直し坂路で乗り込んでいる。休み明けでまともに走るか分からないが能力は秘めている。
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