秋華賞
レース展望

牝馬3冠の最終戦。過去10年で1番人気は[2−2−3−3]で4連対。単勝2.5倍以下は[2−2−2−1]に対し、2.6倍以上は[0−0−1−2]で連対なし。押し出されて1番人気になった馬は不振。2番人気は[7−1−1−1]で8連対、3番人気は[0−1−0−9]で1連対。最近6年のうち4年で6番人気以下が連対し、馬連は58倍、230倍、13倍、14倍、31倍、2.5倍で中穴決着が多い。

08年は11−8−16番人気で3連単1000万馬券が飛び出した。トリッキーな京都内回りで時々大波乱が起きる。連対馬20頭のうち19頭が前走5着以内。前走6着以下は[1−0−3−61]で1連対のみ。前走条件戦は[0−0−2−26]、前走OP特別は[0−0−0−38]で連対なく不振。春のクラシックで好走し、前走重賞で3着以内に入った馬が活躍している。今年はメンバー的に超大穴馬に注意したい。

デニムアンドルビーは前4走最後方から捲って1、1、3、1着。隊列が縦長になり前との差を詰めるのに苦労したオークスは3着に終わったが、それ以外は勝っている。前走ローズSは最後方からメンバー2位の36.0秒で豪快に差し切った。レースのラスト3Fは11.9−12.5−13.2秒。ハイペース、外差し馬場を味方につけた。直線の短い京都内回りで届くのかどうか。機動力はある。内田博騎手の乗り方がカギ。

メイショウマンボはオークスを中団からメンバー最速のタイの34.6秒で差し切って優勝。武幸騎手が内ラチ沿いで脚をタメて直線でスムーズに外に出して勝利に導いた。前走ローズSは中団から早めに動いてメンバー3位の36.3秒で上がり4着。休み明け、馬体8キロ増、大外枠から外を回って0.1秒差なら上々か。京都芝は[2−1−0−0]。トリッキーな内回りをこなせるかがカギ。叩いた上積みと枠順に注目したい。

スマートレイアーは未勝利、500万条件を連勝。休み明けの三面川特別は4着に終わったが、馬体が10キロ増えて太め残りだった。前走夕月特別は中団からメンバー最速タイの34.1秒で差し切り、1分44秒8の好タイムで快勝。叩き2戦目で馬体が絞れて走りが一変した。過去10年の秋華賞で前走重賞以外は[0−0−2−64]。データ的には厳しいが、まだ4戦しかしておらず底を見せていない。鞍上は武豊騎手。

阪神JF勝ち馬ローブティサージュ、ローズS2着馬シャトーブランシュ、同3着馬ウリウリ、オークス2着馬エバーブロッサムなども人気を集めそう。ローブティサージュは岩田騎手が秋華賞3連覇が懸かる。須貝厩舎はコレクターアイテムと2頭出し。シャトーブランシュは前走ローズSで後方2番手からメンバー最速の35.7秒で大外から伸びて0.1秒差の2着。芝2000mは[1−1−0−0]。陣営は雨待ちか。

ウリウリは前走ローズSで中団からしぶとく伸びて2着にハナ差の3着。内ラチ沿いをロスなく回って浜中騎手が上手く捌いてきた。春は善戦止まりでG1に出走できなかったが、少しずつ力をつけている。エバーブロッサムは前走ローズSで後方のまま見せ場なく14着。休み明け、長距離輸送、馬体減、重馬場などが影響したのか。陣営はどう対策してくるか。今年は馬場傾向と枠順、脚質のマッチングがひとつのポイントになる。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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