AR共和国杯
レース展望

G1の谷間に行われる長距離ハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2−2−1−5]で4連対。G1、G2で連対がある馬は[0−1−1−3]、連対がない馬は[2−1−0−2]。G1、G2実績があり堅そうな馬ほど不振に終わる傾向。2番人気は[3−3−1−3]で6連対、3番人気は[3−1−1−5]で4連対。最近3年は3番人気以内で決着し、馬連は9倍、16倍、10倍。最近は人気馬が堅実で荒れなくなった。

トップハンデは[2−2−1−9]で4連対。1、2番人気なら[1−2−1−1]、58キロ以下なら[1−1−1−0]。3番人気以下は[1−0−0−8]で不振。今年のトップハンデは57.5キロのアドマイヤラクティ、ムスカテール、ルルーシュ。過去10年で6番人気以下で連対した5頭のうち4頭は前走G2以上に出走し、3頭にG2勝ち、残る1頭にG2で2着があった。穴で前走G2以上で負けたG2実績馬に注意。

ムスカテールは昨年以降G2で[1−2−1−1]。2走前の目黒記念は中団の後ろからメンバー最速の34.1秒で先に抜け出したルルーシュを差し切り、2分29秒6はレコードで制した。昨年のAR共和国杯は内をロスなく回ったルルーシュに負けたが、目黒記念ではルルーシュが外枠から外々を回っていた。前走オールカマー9着は不甲斐なかったが、叩き2戦目、得意コースで一変する可能性がある。陣営はリスボリ騎手を確保。

ルルーシュは東京芝[4−2−0−0]の巧者。昨年のAR共和国杯は2番手から早めに抜け出して後続を完封。スタミナがありバテない持ち味を発揮した。2走前の目黒記念は好位から早めに抜け出したが、最後にムスカテールに差されて2着。外枠から外々を回ったことが堪えた。前走札幌記念は見せ場なく15着に終わったが、極悪馬場が影響したのは明らか。今回はムスカテールと同斤の57キロ。得意の東京で巻き返せるか。

メイショウナルトは今年復帰2戦目以降[3−2−0−0]。2走前の小倉記念は内ラチ沿いの好位から早めに動いて抜け出し1分57秒1のレコードで優勝。前走オールカマーは内の6番手からしぶとく伸びてヴェルデグリーンにクビ差の2着。メンバー強化、別定56キロが懸念されたが、G2で通用する能力があることを示した。初の芝2500m、東京コースをこなせるかどうかがポイント。今勢いがあるハーツクライ産駒。

ダイヤモンドS勝ち馬アドマイヤラクティ、函館記念3着、札幌記念2着、オールカマー5着に善戦したアスカクリチャン、前走レインボーSを勝ったエックスマーク、前走オクトーバーSを勝ったホッコーブレーヴなど伏兵は数多い。アドマイヤラクティはG3のダイヤモンドSしか勝っていないが、天皇賞(春)4着が評価されて57.5キロ。前走京都大賞典で好位の内からしぶとく伸びて0.3秒差の4着。ゴールドシップにハナ差先着した。追って味のあるタイプで外国人騎手では[1−0−3−0]。陣営はメンディザバル騎手を確保。

アスカクリチャンは前走アイルランドTで59キロを背負って2位タイの33.2秒で伸びて4着。東京の上がり勝負に対応できた。2200mまでしか経験がないため、距離延長がどう出るか。エックスマークは2連勝してオープン入りした上がり馬。芝2200〜2500mは[3−1−2−1]。得意距離でステップアップできるか。ホッコーブレーヴは東京で11戦して9戦が上がり1、2位。前走オクトーバーSはメンバー最速の33.9秒で大外一気を決めた。ハンデはエックスマークより1キロ軽い54キロ。前崩れの展開になれば。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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