エリザベス女王杯
レース展望

3歳馬と古馬が争う女王決定戦。過去10年の1番人気は[2−3−2−3]で5連対。単勝1倍台は[1−2−1−0]、2倍台は[1−0−1−2]、3倍台は[0−1−0−1]。秋華賞馬は[1−1−1−3]で勝ったのは単勝1.9倍のダイワスカーレットのみ。2番人気は[3−3−2−2]で6連対、3番人気は[0−1−0−9]で1連対のみ。連対馬16頭が5番人気以内だが、時々人気薄が激走して波乱が起きる。

連対馬20頭のうち15頭にG1連対、3頭にG2またはG3勝ちがあった。牝馬の一線級が揃うため、G1実績馬を重視したい。実績馬を破るには、大逃げ、重馬場など何らかの外部条件が必要になる。秋華賞3着以内は[3−2−2−10]、4着以下は[1−0−0−23]。前走府中牝馬S3着以内は[0−3−2−18]、4着以下は[1−0−1−40]。前走秋華賞、府中牝馬Sで3着以内に入った馬を重視したい。

今年の牝馬限定G1は、桜花賞が7−2−14番人気で馬連33倍、3連単6793倍、ヴィクトリアマイルが1−12−5番人気で馬連80倍、3連単1935倍、オークスが9−5−1番人気で馬連138倍、3連単1504倍、秋華賞が3−2−15番人気で馬連9倍、3連単2335倍。馬連は4レースのうち3レースが中穴以上、3連単は全て1000倍を超えている。今年の牝馬限定G1は荒れる。極端な人気薄に注意。

メイショウマンボはオークスを9番人気、秋華賞を3番人気で制した。前走秋華賞は中団から早めにスパートして力で捻じ伏せた。スマートレイアーが出遅れて位置取りが悪くなり、デニムアンドルビーがゴリゴリ強引なレースをしたことが有利に働いたが、不利な外枠を克服したように力をつけている。オークスのレースぶりから距離2200mはこなせる。京都は[3−1−0−0]。前走仕上げて勝ったが、もう一丁があるか。

ヴィルシーナは大阪杯6着、安田記念8着、京都大賞典8着に終わったが、牝馬限定重賞では[2−5−0−0]、G1では[1−4−0−0]で連対を確保。昨年のエリザベス女王杯はレインボーダリアにハナ差で負けたが、雨が降って極悪馬場だった。過去10年で前走京都大賞典に出走した馬は[1−2−0−1]。陣営はこのデータを見越しての出走か。前走は馬体が16キロ増えていた。叩き&岩田騎手2戦目で一変するか。

デニムアンドルビーはオークス3着、ローズS1着、秋華賞4着。前走秋華賞はスタートからゴリゴリ押し、3コーナーから捲っていい脚を長く使ったが、最後に一杯になって4着。内田博騎手は京都大賞典のゴールドシップと同様に一気にスパートして脚を使い切った。出遅れ癖は改善されていないため、今回も後方からのレースになりそうだが、直線の長い京都外回りに替わるのはプラスに働く。角居厩舎のディープインパクト産駒。

前走府中牝馬Sを勝ったホエールキャプチャ、同7着のアロマティコ、昨年のエリザベス女王杯5着馬オールザットジャズ、京都牝馬S勝ち馬ハナズゴール、マーメイドS勝ち馬マルセリーナ、前走古都Sを逃げ切ったエディン、芝2200mの条件戦を2連勝してきたラキシス、大外一気で条件戦を2連勝してきたディアデラマドレなど伏兵は多士済々。上位と下位では能力差があるメンバー。上位馬に割って入れる馬はいるのだろうか。

ホエールキャプチャは距離2200mが課題になるが、11年のエリザベス女王杯で2番手から0.4秒差の4着に粘っている。早仕掛けが響き、かつメンバーレベルも高かった。蛯名騎手の乗り方次第か。アロマティコは前走府中牝馬Sでメンバー3位タイの32.4秒で追い込んで0.3秒差の7着。スローの上がり勝負で絶望的な位置取りだった。三浦騎手はG1で[0−0−3−37]で3着止まり。壁を超えるには何が必要か。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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