マイルCS
レース展望
秋のマイル王決定戦。過去10年で1番人気は[4−3−0−3]で7連対。G1馬は[4−1−0−2]、G1馬以外は[0−2−0−1]。G1馬は1着が多い。1番人気は4〜10番枠に入ると[4−2−0−1]で堅実。2番人気は[0−1−2−7]で1連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対のみ。最近4年のうち3年で10番人気以下が連対し、馬連は66倍、142倍、128倍、25倍で全て中穴以上の決着。
年齢別では3歳[0−1−3−33]、4歳[4−6−3−27]、5歳[4−3−3−40]、6歳[1−0−1−29]、7歳以上[1−0−0−19]で4、5歳馬が活躍。3歳馬は4番人気の1連対のみ。6歳馬、7歳以上はそれぞれ1番人気の1連対のみ。6歳以上の高齢馬はほとんど出番がない。今年は前走天皇賞(秋)組とスプリンターズS好走馬がいない。勝ってもおかしくない馬が沢山いるため、外部条件に注意。
ダノンシャークは今年全て芝1600m重賞に出走し[2−1−2−0]で3着以内を確保。3走前の安田記念は中団から2位の33.2秒で伸びて0.1秒差の3着に終わったが、直線でロードカナロアにぶつけられたことが堪えている。2走前の京成杯AHは休み明けで58キロを背負って2位の33.8秒で上がって2着を確保。前走富士Sは馬体が12キロ減っていたが、好位から早めに抜け出す正攻法のレースで貫録を示した。
京都芝は[3−4−2−2]、京都芝外1600mは[1−2−2−1]で京都金杯1、2着、マイラーズC2、3着がある。昨年のマイルCSは中団から5位の34.2秒で伸びて0.4秒差の4着に終わったが、直線で不利があった。前走馬体が12キロ減っていたため、馬体を回復させ、かつさらに調子を上げられるかがカギ。内田博騎手(馬群恐怖症?)から福永騎手に乗り替わる。福永騎手とは[3−3−1−0]の好相性。
トーセンラーは昨年ハンデG3を使われたが、今年は全てG1、G2を使われ、京都記念1着、天皇賞(春)2着、宝塚記念5着、京都大賞典3着と昨年よりスケールアップしている。京都芝は[3−1−3−1]で昨年の京都記念(休み明け)4着を除き3着以内を確保。芝1800mは2戦2勝できさらぎ賞でオルフェーヴルに勝っている。初の芝1600mに対応できるかがポイント。京都で武豊騎手なら[2−1−1−0]。
サダムパテックは昨年の勝ち馬。1枠1番から内ラチ沿いの好位を進み、3位タイの34.1秒で内から抜け出した。馬場が回復し内が不利でなくなったこと、コスモセンサーとエイシンアポロンがぶつかって外にいた馬が不利を受けたことが有利に働いている。前走スワンSは前3走不振、休み明け、58キロで10番人気だったが、中団から最速の33.6秒で伸びて0.3秒差の3着。今回は叩き2戦目、57キロと条件が好転する。
グランプリボスは昨年の2着馬。道中折り合いを欠き気味、かつ直線で大きな不利を受けたが、最速の34.1秒で伸びてクビ差まで追い上げた。まともなら際どかった。今年はマイラーズCを勝ったが、安田記念10着(折り合い欠く)、スプリンターズS7着(スタートで寄られて位置取り悪くなる)、スワンS7着(短期放牧明け、稍重)と結果が出ていない。3戦とも内田博騎手だったが、今回はルメール騎手に乗り替わる。
エプソムC勝ち馬クラレント、昨年のNHKマイルC勝ち馬カレンブラックヒル、スワンS勝ち馬コパノリチャード、同2着馬ダイワマッジョーレ、一昨年の天皇賞(秋)2着馬ダークシャドウ、昨年の3着馬ドナウブルー、安田記念4着馬マイネイサベル、前走富士S2着のリアルインパクトなど伏兵は多士済々。クラレントは東京のG3を3勝したが、3歳以降右回りでは[0−0−0−5]で不振。ただし右回りの近3走は勝ち馬から0.3秒差でそれほど負けていない。前走毎日王冠は逃げて2着ジャスウェイにクビ差の3着だった。
カレンブラックヒルはデビューから5連勝の後4連敗。前走安田記念は14着に終わったが、その前のマイラーズCでは58キロを背負ってグランプリボスに0.1秒差の4着に粘っている。時計的に良馬場でも走れるが、決め手を考えると馬場が渋った方がいいか。ダイワマッジョーレは今年の芝1400〜1600mの重賞で[1−3−0−1]で京王杯SCを勝っている。前走休み明けのスワンSは中団の外から33.8秒で伸びて0.3秒差の2着。勝負根性のある馬でどんな展開になっても伸びてくる。大城氏のダイワメジャー産駒。
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競馬アナリストGM
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