ラジオNIKKEI杯2歳S
レース展望

クラシックを占う上で重要なレース。勝ち馬ロジユニヴァースはダービー、ヴィクトワールピサは皐月賞、エピファネイアは菊花賞を制している。過去10年で1番人気は[3−4−0−3]で7連対。単勝1.0〜1.4倍は[0−1−0−1]、1.5〜1.9倍は[3−1−0−0]、2倍台は[0−2−0−1]、3倍以上は[0−0−0−1]。単勝1倍台後半なら堅実。2番人気は[3−3−3−1]で6連対、3番人気は[0−2−2−6]で2連対。連対馬は全て5番人気以内。馬連は8回が10倍台までに収まっている。

一昨年は4番人気と3番人気で馬連31倍、昨年は1番人気と5番人気で馬連21倍。馬連は上位人気馬の組み合わせで中穴を狙うのが妙味。連対馬20頭のうち18頭が前走3着以内。前走朝日杯FS13着、東スポ杯2歳S5着から連対した2頭には外国人騎手が騎乗していた。前走重賞以外は3着以内が条件になる。前走未勝利戦は[0−0−2−24]だが、今年は重賞勝ち馬がいない点に注意。6番人気以下で3着に入った4頭は前走初勝利を挙げた6〜9番人気の関西馬。3連複、3連単にはこれらに当て嵌まるタイプを絡めたい。

モンドシャルナは京都芝2000mの新馬戦を中団からメンバー最速の34.2秒で差し切り、2分5秒5(重)で優勝。前半5F63.8秒のスローペースで逃げたグロリアスカフェが2着に粘る展開で外から捲って力で捻じ伏せた。ディープインパクトの半弟で角居厩舎の管理馬。過去10年のラジオNIKKEI杯2歳Sで前走新馬戦勝ち馬は[1−2−3−15]で11年にアダムスピークが制している。今年はメンバーに重賞勝ち馬がいない。今年の2歳戦で福永騎手は31勝でトップだが、2歳重賞では[0−0−2−3]で3着止まり。

サトノアラジンは新潟芝1600mの新馬戦をほぼ馬なりで3馬身差で圧勝した。前走東スポ杯2歳Sは単勝1.8倍の断然人気に支持されたが、中団からメンバー2位の33.6秒で伸びて0.4秒差の5着に終わった。休み明けで馬体が4キロ増えていた影響なのか、飛びが大きく少しズブく映った。陣営は前走のレースぶりを考慮して距離を延ばしてきた。セレクトセールで1億3000万円で取引されたディープインパクト産駒で池江厩舎の管理馬。全姉にエリザベス女王杯2着馬ラキシスがいる。仕上がり面と距離延長がカギになる。

萩S勝ち馬デリッツァリモーネ、同2着馬ワンアンドオンリー、札幌2歳S5着馬マイネルフロスト、京都2歳S2着馬アグネスドリーム、前走千両賞2着のアズマシャトル、東京の新馬戦を圧勝したビップレボルシオン、京都の未勝利戦を圧勝したシンガンなど伏兵は数多い。デリッツァリモーネは好位から抜け出して未勝利、萩Sを連勝。母は忘れな草賞勝ち馬ドルチェリモーネ。ウィリアムズ騎手を乗せてきた。ワンアンドオンリーは前2走萩S2着、東スポ杯2歳S6着。橋口厩舎のハーツクライ産駒。ルメール騎手でひと押しがあるか。

アズマシャトルは前走千両賞で後方から2位の33.6秒で伸びてウインフルブルームに3馬身差の2着。3着エイシンブルズアイとの叩き合いを制した。距離延長がカギになるが、人気より走るタイプ。シンガンは前走未勝利戦を好位から抜け出して3馬身差で圧勝。2着グロリアスカフェは新馬戦でモンドシャルナに0.1秒差の2着に粘っている。過去10年のラジオNIKKEI杯2歳Sで岩田騎手は[0−0−0−6]だが、今開催の阪神芝2000mでは[3−0−1−1]。先週の朝日杯FSに続き、外国産馬のパワーがモノをいうか。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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