京成杯
レース回顧
プレイアンドリアルは中団の外からメンバー2位の36.2秒で差し切って2馬身差でレースを制した。アグネスドリームが逃げて前半5F60.6秒。11秒台と12秒台のラップが交互に続く緩急のある展開で前半5F60.6秒の流れ以上にスタミナと地力が問われた印象。プレイアンドリアルは前走朝日杯FSで折り合いを欠いて自滅したが、今回は外枠スタートから外を回っても折り合いを欠くことはなく、直線で力強く抜け出して快勝。中間にインターバル調教を取り入れて折り合いを強化してきたことが実を結んだ。前走は転厩緒戦で馬体が少し太かったが、今回は馬体が絞れて全体的なシルエットが良くなっていた。好メンバーを相手に上がりの掛かる消耗戦を圧勝したことは今後に繋がる。3歳限定芝重賞を勝ったことで皐月賞、日本ダービーは賞金順で出走できる。今後は日本ダービー制覇を最大目標に皐月賞に直行する予定。社台は牝馬のハープスターを日本ダービーに投入することになりそうだ。
キングズオブザサンは中団の外から早めに動いて抜け出したが、直線でプレイアンドリアルに差されて2馬身差の2着。不利な大外枠から終始外を回るロスがあったが、いい脚を長く使って2着を確保。過去11年の京成杯で社台RHは[3−2−0−1]で確変モードが続いている。キングズオブザサンは前走葉牡丹賞を2分00秒8の好タイムで圧勝したのはダテではないことを示した。馬体の造りに派手さはないが、運動神経のいい馬で脚先まで神経が行き渡っている。馬込みで折り合って馬群を捌けるため、内枠からロスなく進めた方が力を発揮できるタイプ。上がりの掛かる中山が合うため、弥生賞から皐月賞を目指すことになりそうだ。
アデイインザライフはスタートが遅く最後方からメンバー最速の35.8秒で大外から伸びて2着に頭差の3着。最後方をポツンと進み、4コーナーで馬群の後ろに取りつき、直線で大外から伸びてきた。もう少し前半の流れが速くなるか、最後方ポツンでなければ届いていたかもしれないが、現時点ではこういうレースしかできないのが弱み。馬体は絞れていなかったが、全体的に引き締まっていた。まだ馬体が太いため、絞れれば上積みが見込める。馬体の造りが相馬眼的に評価できるレベルに到達するのか、厩舎力が問われそうだ。ディープインパクト産駒で末脚はしっかりしているが、広い東京の上がり勝負に対応できるのか、まずはそこを確認したい。
エアアンセムは中団の後ろから伸び切れず11着。馬群で揉まれて位置取りが悪くなり、直線では前が壁になってまともに追えなかった。前走ホープフルSは内ラチ沿いの好位からスムーズなレースができたが、今回は位置取りが悪くなり、全体的にスムーズさを欠いた。6着まで10番より外枠に入ったが占めたように内枠が堪えたのかもしれないが、前走レース巧者に映っただけに物足りない内容。2戦連続で馬体が6キロ減った影響もあったか。
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