東海S
レース回顧

ニホンピロアワーズは好位の外で流れに乗り、メンバー3位タイの37.5秒で抜け出して2馬身差でレースを制した。サトノプリンシパルが逃げて前半5F60.4秒の速い流れ。ニホンピロアワーズは好位から直線で抜け出す正攻法のレースで貫録勝ち。JCダート、東京大賞典は直線で伸び切れず不甲斐ないレースだったが、叩き3戦目でようやく完全復活を果たした。やはりJCダートを圧勝したG1馬が57キロというのは有利だった。外枠から砂を被らずにスムーズならコースロスがあってもきっちり走りタイプ。外枠も良かったのだろう。馬体は9キロ増えて少し余裕があったが、時期的なものもある。左回りをこなして中京ダ1800mを勝ったことは、今年新設されるチャンピオンズカップに繋がりそうだ。左回りをこなしたことで次走はフェブラリーSに使ってくるか。

グランドシチーは中団から早めに動いてメンバー最速の37.3秒で伸びて0.3秒差の2着。津村騎手から乗り替わったギュイヨン騎手がいつもより前につけ、内から捌いて最速上がりを繰り出したが、それでもニホンピロアワーズに追いつけなかった。ニホンピロアワーズの上がりを0.2秒上回っており、力は出している。左回りは右にモタれるが、右側にブリンカーをつけたことでまっすぐに走っていた。昨年の東海Sは直線で内にモタれて5着に追わったが、今年はギュイヨン騎手、ブリンカー装着で対策し2着。ニホンピロアワーズに負けたが、陣営は納得できたのではないか。次走はフェブラリーSに向かう予定。

マイネルバイカは中団からしぶとく伸びて2着に2馬身半差の3着。直線でダブルスターとの叩き合いをハナ差制して3着を確保。これでダ1800mでは[3−1−2−1]。いつもは前に行って粘り込むが、差して3着に入ったように地力が強化されている。前走初夢Sを好タイム勝ちしたのはダテではない。ケイアイテンジンの半弟。ダートのOP特別で活躍しそうなタイプ。

サトノプリンシパルはハナを切って前半5F60.4秒で飛ばし、直線でしぶとく粘ったが、最後に力尽きて5着。速い流れで飛ばしたが、バタッとは止まっておらず、持ち前のしぶとさを見せた。こういうレースを続けていけば、メンバー次第でチャンスがありそうだ。外国産馬は急に走らなくなる可能性があることを考慮しておきたい。。

グレープブランデーは好位の内につけたが、直線で伸び切れず8着。直線で追われてもフワフワとして伸びなかった。最終調教は坂路で上々の動きを見せたが、レース当日は馬体が14キロ増えてこれまでの最高体重を更新していた。ダートで大敗が続いた馬は1本の好調教だけでは変わらない。昨年は東海S、フェブラリーSを連勝したが、骨折してから不振が続いている。

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