日経賞
レース展望

天皇賞(春)のステップレース。過去10年で1番人気は[4−1−2−3]で5連対。前走有馬記念3着以内なら[2−1−0−0]で連対率100%。2番人気は[1−3−2−4]で4連対、3番人気は[1−2−2−5]で3連対。連対馬20頭のうち15頭が5番人気以内。以前は人気馬同士で堅かったが、最近5年のうち4年で6番人気以下が連対し、馬連は53倍、28倍、3倍、484倍、40倍で波乱が多くなった。

4歳[4−5−4−30]、5歳[2−1−3−16]、6歳[2−2−2−19]、7歳以上[2−2−1−39]。4歳馬は5番人気以内[4−4−4−15]、6番人気以下[0−1−0−17]で人気にならない馬は不振。中山で行われた9年の連対馬18頭のうち12頭に中山芝2000m以上の重賞で3着以内があった。AJC杯、日経賞、有馬記念の好走馬が活躍。中山芝2200m以上の重賞で実績のある馬を重視。

フェノーメノは昨年日経賞、天皇賞(春)を好位からメンバー最速の末脚で抜け出して快勝。宝塚記念は荒れた緩い馬場とスタートで煽ったことが堪えて4着。秋に繋靭帯炎を発症し、今回は長期休み明けになる。休み明けは[2−0−0−0]でセントライト記念と日経賞を勝っているが、今回は長期休み明けのためどこまで仕上げてくるか。昨年より2キロ重い58キロ、今の時計、上がりの掛かるタフな中山はプラスとはいえないが、能力の高さで克服するか。次走の天皇賞(春)の連覇が目標。そのあたりをどう考えるかがポイントになる。

ウインバリアシオンは屈腱炎で1年5ヶ月休養したが、金鯱賞3着、有馬記念2着で地力を示した。有馬記念は後方からメンバー2位の37.3秒で捲って8馬身差の2着。内ラチ沿いで脚をタメ、勝負どころで外に出して一気に捲った岩田騎手の好騎乗もあるが、屈腱炎明け2戦目で3着ゴールドシップに0.2秒先着したのだから大したもの。青葉賞を勝って以降、全てG1、G2を使われ[0−5−2−3]で9戦で5着以内を確保。中山芝2500mでは日経賞2着もある。小回りもタフな馬場もこなせるタイプ。56キロで出走できる。

オーシャンブルーは12年の有馬記念2着の後、9、7、13、10着と大不振に陥ったが、前走中山金杯で中団から内を突いてメンバー2位タイの34.6秒で差し切って復活した。G3でメンバーは楽だったが、57.5キロ、タフな馬場を克服した。芝2400〜2500mは[1−2−0−3]。昨年の日経賞は後方のまま見せ場なく9着。パドックでテンションが高かったことが影響したのか。好不調に波があり、好走した後はもう一度好走することが多い。前走より1.5キロ軽い56キロで出走できる。Mデムーロ騎手に乗り替わる。

前走日経新春杯2着のアドマイヤフライト、昨年のAR共和国杯勝ち馬アスカクリチャン、前走AJC杯2着のサクラアルディート、10歳の古豪ジャガーメイル、3連勝でオープン入りしたマイネルジェイドなどが伏兵か。アドマイヤフライトは芝2400〜2500m[2−2−0−1]。昨年の日経賞は後方からメンバー3位タイの34.7秒で伸びて0.8秒差の6着。1年経って地力強化されたが、どこまで着順を挙げられるか。鞍上はテン乗りの内田博騎手。アスカクリチャンは昨年のAR共和国杯でアドマイヤラクティ、ルルーシュに勝ち、距離にメドを立てた。昨年の札幌記念(重)で2着に入ったようにタフな馬場をこなすタイプ。

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