皐月賞
レース展望

過去10年で1番人気は[3−2−1−4]で5連対。前走良馬場で4コーナー4番手以内につけた馬は[2−2−1−0]、5番手以下は[0−0−0−2]。前走良馬場で直線一気を決めた1番人気は危険。2番人気は[0−2−2−6]で2連対、3番人気は[1−0−3−6]で1連対のみ。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が4連対で半数を人気薄が占める。06年から4年連続で馬連万馬券が出たが、最近4年は全て4番人気以内で決着し、馬連は12倍、12倍、12倍、8倍。人気馬同士で堅い決着が続いている。

連対馬20頭のうち16頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した4頭には中山芝重賞で3着以内があった。最近4年の連対馬は8頭のうち6頭が前走1着。最近は前走勝った馬が活躍している。前走弥生賞は4着以内[3−4−4−22]、5着以下[0−0−1−10]、スプリングSは3着以内[5−1−1−20]、4着以下[0−1−0−27]。人気の盲点になりやすい弥生賞&スプリングS3着馬に注意。トライアルは力関係を反映していないことが多い。前走きさらぎ賞、毎日杯は3着以内がなく不振が続いている。

トゥザワールドは新馬戦でバンドワゴンに6馬身差で負けたが、未勝利、黄菊賞、若駒S、弥生賞を4連勝。黄菊賞は好位から抜け出して1分46秒5のレコードで快勝。若駒Sは外を回って差し切り、内回りの芝2000mにメドを立てた。前走弥生賞は中団の外から2位タイの35.7秒で早めに抜け出し、ワンアンドオンリーの追撃をハナ差完封。急坂のある中山の力のいる馬場をこなし、機動力を見せたことは本番に繋がりそうだ。自在性のあるレース巧者。川田騎手は弥生賞を勝ち、皐月賞で勝ち負けできる手応えを掴んだのではないか。トゥザグローリーの全弟。中山芝2000mを経験した点で同厩のトーセンスターダムより有利か。

トーセンスターダムは新馬、京都2歳S、きさらぎ賞を最速上がりで3連勝。京都2歳Sは後方から外を回って差し切り、内回りの芝2000mにメドを立てた。前走きさらぎ賞は5番手から逃げたバンドワゴンを頭差交わして優勝。勝ちタイム1分47秒6(稍重)は優秀。バンドワゴンに勝ったことで能力は証明されている。まだスタートが遅く、腰が甘い点に不安があるが、そのあたりがどこまで改善されてくるか。トゥザワールドより馬のスケールが上の可能性がある。中山で行われた過去9年の皐月賞で武豊騎手は[1−0−0−8]、1、2番人気では[1−0−0−5]。ディープインパクトで勝ったが、人気を裏切ることが多い。

ワンアンドオンリーはラジオNIKKEI杯2歳Sで中団から3位タイの34.8秒で差し切って重賞初制覇。1枠1番から内ラチ沿いで脚をタメ、勝負どころで外に出したようにルメール騎手が上手く乗っている。前走弥生賞は後方から最速の35.5秒で鋭く伸びてハナ差の2着。上がりの掛かる展開が嵌ったが、能力がないとあの脚は使えない。攻め駆けしなかった馬が前走から坂路の動きが一変している。前走中山に輸送して馬体10キロ増。全体的に実の入りが良くなり、父ハーツクライの雰囲気に近づいている。今回は叩き&中山&横山典騎手とも2戦目。橋口調教師は自身が管理したハーツクライの産駒でクラシック制覇を目指す。

イスラボニータは[4−1−0−0]で唯一負けたのはハープスターに差された新潟2歳S。前3走は東京芝1800mに使われ、いちょうS、東スポ杯2歳、共同通信杯を3連勝。東スポ杯2歳は先行して抜け出し、1分45秒9のレコードで優勝。2着プレイアンドリアルは京成杯を制した。前走共同通信杯は57キロを背負い、好位から2位の33.2秒で抜け出して貫録勝ち。これまで左回りでしか走っておらず、距離2000mも初めて。どこまで信頼できるのか分からないが、遺伝子検査では2000mをこなせるという結果が出たようだ。好位からしぶとい脚を使えるレース巧者。距離をこなして中山で同じようなレースができれば。

アジアエクスプレスはダートの新馬、オキザリス賞を圧勝。朝日杯FSは初芝だったが、中団から最速の35.3秒で差し切って優勝。道中内ラチ沿いをロスなく回り、勝負どころで馬場のいい外に持ち出すムーア騎手の好騎乗で末脚が爆発した。前走スプリングSは中団から2位タイの35.1秒で伸びて0.2秒差の2着。勝負どころで外から捲られたが、直線で前が空くと鋭く伸びてきた。中山芝1800mをこなしたことで、距離延長を含め、皐月賞に向けてある程度メドは立ったか。パワータイプで時計の掛かる中山は合っているが、先週から中山は高速化してきたことがどう出るか。戸崎騎手は今年の中山でリーディングを独走中。

ロサギガンティアは芝1800mの500万条件、スプリングSを連勝。500万条件は直線で壁になったが、馬群を割ると2位タイの34.4秒で鋭く伸びて一気に突き抜けた。勝ちタイム1分47秒9は共同通信杯より0.2秒速い。前走スプリングSは出遅れたが、内ラチ沿いから徐々に進出し、4コーナーで外に持ち出すと5位の35.3秒で差し切った。Mデムーロ騎手が出遅れた馬を勝たせるお手本のような騎乗で持ってきた。前走パドックではモッサリ映ったため、叩き3戦目で上積みがあるかもしれない。今回はMデムーロ騎手から柴田善騎手に乗り替わる。藤沢和厩舎はフラワーC勝った牝馬バウンスシャッセと2頭出し。

全て中山芝2000mを使われ、京成杯&弥生賞で3着があるアデイインザライフ、芝2000m[3−1−0−0]で前走若葉Sを勝ったアドマイヤデウス、朝日杯FS3着馬でシンザン記念と若葉Sで2着に入ったウインフルブルーム、中山芝2000mで葉牡丹賞1着、京成杯2着があるキングズオブザサン、共同通信杯で最速上がりで2着に突っ込んだベルキャニオン、[1−1−4−0]で東スポ杯2歳SとスプリングSで3着があるクラリティシチーなど伏兵は多士済々。今年は実力が拮抗した混戦メンバー。スタートなど騎手が少しでもミスすると致命的になりえる。日曜の中山は曇り時々雨の予報。当日の馬場状態に注意したい。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
桜花賞、ニュージーランドT、阪神牝馬Sとも本線的中!
ブログで上記3レースの有力馬診断を事後公開中!

◆MR予想(万馬券MR)
桜花賞 馬連・3連単2,540円、ニュージーランドT 馬連1,400円的中!
皐月賞は「ここで狙いたい穴馬」で高配当を狙います。

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