ジャパンC
レース展望
過去10年で1番人気は[4−3−2−1]で7連対。日本馬は[4−3−2−0]で複勝率100%。08年以降、日本馬は[2−3−0−0]で連対率100%。2番人気は[1−3−2−4]で4連対、3番人気は[2−0−1−7]で2連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内、残る3頭は6、7、9番人気。10番人気以下は[0−0−2−74]で3着止まり。最近5年の馬連は10倍、7倍、23倍、7倍、25倍で中穴までに収まっている。11年は6番人気のトーセンジョーダン、昨年は7番人気のデニムアンドルビーが穴をあけた。穴をあけるのは、人気の盲点になった東京G1実績馬。今年も人気薄の激走に要注意。
関東馬[2−0−2−25]、関西馬[7−9−7−63]、外国馬[1−0−1−43]で関西馬が大活躍。5番人気以内の関西馬は[7−7−3−18]で14連対。G1実績のある人気の関西馬を重視したい。関東馬は1番人気なら[1−0−1−0]だが、2番人気以下は[1−0−1−25]で連対は08年のスクリーンヒーロー(9番人気)のみ。イスラボニータ、フェノーメノはデータを覆せるか。外国馬は07年以降[0−0−0−32]で3着以内がなく不振が続いている。今年はアイヴァンホウ、アップウィズザバーズ、トレーディングレザーが出走予定。近年は外国馬を全て消してきたが、今年は相馬眼的に注意が必要かもしれない。
ジェンティルドンナはG1[6−3−1−1]で今年はドバイシーマクラシックを制した。東京では全てG1を使われ[3−2−0−0]で連対率100%。12年のジャパンCはオルフェーヴルとの壮絶な叩き合いをハナ差で制した。昨年のジャパンCはスローの上がり勝負で3番手から抜け出してハナ差で粘り切った。前走天皇賞(秋)は内ラチ沿いの3番手につけ、直線で最内を突いてメンバー8位タイの34.4秒で伸びて0.1秒差の2着。直線で外に持ち出せず、苦し紛れに狭い最内を突いたことが堪えた。テン乗りの戸崎騎手の一瞬の判断が明暗を分けた。かなり悔しい負け方。ジェンティルドンナも石坂厩舎もこれで目覚めたのではないか。
ジャパンCを勝てば史上初の3連覇となる。陣営はジャパンCとドバイシーマクラシックを制したムーア騎手を乗せてきた。休み明けは[1−4−1−2]に対し、中2〜5週は[9−0−0−0]でG1を6勝。今回は中3週、3戦3勝の東京芝2400m、2戦2勝のムーア騎手と条件が揃った。ジェンティルドンナは牝馬のスーパーホース。牡馬のスーパーホースはディープインパクトとオルフェーヴル。今回は第2の牝馬スーパーホースであるハープスターも出走する。オルフェーヴルに勝ったときのように前受けする形だと斤量の軽いハープスターに差される可能性がある。そこを陣営がどう考えてムーア騎手がどう乗るかがポイントになる。
ハープスターは[5−2−0−1]で前走凱旋門賞6着を除き、国内では全て連対を確保。前走凱旋門賞は内ラチ沿いの後方を進み、直線で大外から物凄い脚を使ったが、位置取りが悪過ぎて前を捕まえるところまで行かなかった。勝負どころで馬群に包まれて一旦最後方に下げるロスがあったことが響いている。もう少し強気に動いていける位置につけていれば、もっとやれたのではないか。8着ジャスタウェイには先着した。2走前の札幌記念は初の古馬相手、初の芝2000m、初の洋芝とかなり厳しい条件だったが、後方2番手から外を回って進出し、直線で一気に抜け出すとメンバー2位の35.5秒でG1−5勝のゴールドシップを完封した。
勝ちタイム1分59秒1は優秀。レースのラスト3Fは12.3−12.0−12.0秒で尻上がり&持続ラップ。並の馬なら直線で止まってゴールドシップに差されるが、ハープスターは止まらなかった。これがスーパーホースの末脚なのだろう。世界レベルの馬でないとこの走りはできない。末脚の持続力&威力は現役トップレベルの可能性がある。ディープインパクトの血が覚醒したのだろう。札幌記念は古馬と5キロ差があったが、今回は4キロ差になる。ジェンティルドンナとは2キロ差。東京芝2400mのオークスは2着に負けたが、レース後に左前脚の蹄鉄が外れかけていたことが判明。現時点で能力は同厩のブエナビスタと互角かそれ以上。
ジャスタウェイは天皇賞(秋)、中山記念、ドバイデューティフリー、安田記念を4連勝。昨年の天皇賞(秋)では2着ジェンティルドンナに4馬身差をつけた。ドバイデューティフリーは6馬身差で圧勝し、今年の世界最高レーティングを叩き出した。安田記念は不良馬場で厳しいレースになったが、最後までしぶとく伸びてハナ差で接戦を制した。前走凱旋門賞は8着に終わったが、道中の位置取りが後ろ過ぎ、直線で前に馬がいてエンジンの掛かりが遅くなかったことが敗因。最後にひと伸びしたように距離2400mにメドが立ったか。ジェンティルドンナとハープスターをまとめて負かす可能性を持った馬。福永騎手とは[4−3−0−2]の好相性。
あとは天皇賞(秋)を大外一気で勝ったスピルバーグ、[6−2−1−0]で超堅実なイスラボニータ、昨年の菊花賞馬エピファネイア、天皇賞(春)を2連覇したフェノーメノ、今年のダービー馬ワンアンドオンリー、昨年のジャパンC2着馬デニムアンドルビー、宝塚記念4着、天皇賞(秋)5着のヒットザターゲット、天皇賞(秋)1着、ジャパンC2、3着があるトーセンジョーダンなど。スピルバーグは東京芝[6−1−2−1]の巧者。過去10年の天皇賞(秋)勝ち馬は[1−2−2−2]、1、2番人気なら[1−1−2−0]、3番人気以下は[0−1−0−2]。距離延長、メンバー強化と条件は楽ではないが、末脚の威力でどこまで突っ込めるか。
イスラボニータは東京芝[4−1−1−0]の巧者。ダービーは2着、天皇賞(秋)は3着に終わったが、7枠13番、7枠15番で外枠だった。これまで7番枠より内枠では[5−1−0−0]で出遅れてハープスターに子供扱いされた新潟2歳Sを除き勝っている。今回は蛯名騎手に戻って内枠を引き、早めに抜け出さないような乗り方をすれば、天皇賞(秋)より走れるのではないか。エピファネイアは昨年皐月賞2着、ダービー2着、菊花賞1着とクラシックで活躍した。今年は大阪杯3着、クイーンエリザベス2世C4着、天皇賞(秋)6着と精彩を欠いている。何がいけなかったのか。今回は叩き2戦目でスミヨン騎手に乗り替わる。角居厩舎の管理馬。
★先週の予想結果
◆競馬道場(競馬アナリストGM)
銀嶺S 3連複15,620円、西湖特別 3連複5,560円的中!
ジャパンCは2008年から7年連続的中!そろそろ外れるのでは(爆)
お陰様で来月12月でサイト開設15周年!
◆MR予想(万馬券MR)
衣笠特別 馬連1,950円、醍醐S 馬連800円的中!大した当たりなし。
無料予想はごめんなさい。今週は何とかします。
ジャパンCは「ここで狙いたい穴馬」で大きいところを狙います。
WAKUWAKU競馬道場
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