ＡＪＣ杯
レース展望
過去１０年で１番人気は［３−０−０−７］で３連対。単勝１倍台は［３−０−０−０］に対し、単勝２倍以上は［０−０−０−７］で連対なし。断然人気にならない馬は不振。２番人気は［３−３−１−３］で６連対、３番人気は［１−１−２−６］で２連対。連対馬２０頭のうち１６頭が５番人気以内だが、最近５年のうち３年で６、９、１１番人気が連対し、馬連は１０９倍、２２倍、３倍、３３倍、１４９倍で荒れている。
年齢別では４歳［１−４−１−１０］、５歳［４−０−４−１７］、６歳［２−１−２−３２］、７歳［３−１−１−２１］、８歳以上［０−４−２−１５］で高齢馬の連対が多い。最近７年の連対馬１４頭のうち１０頭が６歳以上の高齢馬。中山芝重賞実績のある高齢馬に注意。前走有馬記念出走馬は［４−２−１−９］、１番人気なら［２−０−０−４］、単勝１倍台なら［２−０−０−０］。ゴールドシップには好データ。
ゴールドシップは直線に坂がある中山では［２−０−２−０］で皐月賞と有馬記念を勝ち、阪神では［５−１−０−０］で宝塚記念を２連覇した。時計の掛かる馬場で最後の直線に坂があるコースが合うため、最終週で馬場が荒れているグランプリレース（有馬記念、宝塚記念）に強い。前走有馬記念は中団の後ろからメンバー５位タイの３３．９秒で伸びて０．１秒差の３着。スローペースで勝負どころで外から上がって脚を使ったことで最後にもうひと伸びがなかったようにも見えたが、大人の事情もあるのだろう。わざわざＡＪＣ杯に使ってきた真の理由は何か。このメンバーなら勝って当たり前。鞍上は負けたいレースでは出遅れが多い岩田騎手。
今年の重賞で１番人気は［０−２−０−４］で未勝利。２番人気は［１−０−０−５］、３番人気は［１−０−２−３］で各１連対のみ。競馬ファンが能力＆適性のない馬を人気にしているのだろうか。先週の長篠Ｓでは単勝１．８倍のダンスディレクターが２位を０．６秒上回るメンバー最速の３３．９秒で追い込んで半馬身差の２着に終わった。道中置かれて絶対に勝たないように騎乗していたように映った人が多いのではないか。八百長と言われてもおかしくない騎乗だったが、こういうことが日常茶飯事なのが今の競馬。逆にそれを利用する手もある。ゴール前で人気馬に騎乗した騎手は流し、人気薄に騎乗した騎手は目一杯に追うのも今の競馬。
フェイムゲームはダイヤモンドＳを勝ち、天皇賞(春)、宝塚記念、オールカマーは６着に終わったが、前走ＡＲ共和国杯で重賞２勝目を挙げた。内ラチ沿いをロスなく回って勝負どころで好位に取りつき、メンバー最速の３４．０秒で差し切り２馬身半差で圧勝。天皇賞(春)でゴールドシップに先着したのはダテではなかった。昨年のＡＪＣ杯は中団から直線で内を突いてメンバー７位タイの３５．８秒で伸びて０．１秒差の３着。直線で前が壁になり、苦し紛れに内に切れ込んだことが堪えた。北村宏騎手は直線のコース取りに問題があり、このパターンで負けることが多い。休み明けは［０−０−０−３］で不振。目標は次のダイヤモンドＳ連覇か。
エアソミュールは昨年鳴尾記念と毎日王冠を勝ち、前走金鯱賞３着。折り合いを欠いて成績にムラがあった馬が昨年６月以降は１、５、１、３着と堅実に走っている。前走金鯱賞は好位から伸び切れず０．３秒差の３着。道中頭を上げて折り合いを欠いていた。内枠で馬を前に置きやすかったが、まだ危うい部分が残っている。Ｇ２を勝ってもＧ１を使わない角居厩舎のＧ２の番人。角居厩舎は昨春不振だったが、秋に重賞で結果を出し損失補填を完了。Ｃデムーロ騎手は昨年以降の重賞で［０−２−３−９］で連対率１４．３％、５番人気以内では［０−２−３−５］で連対率２０％。人気になりやすいが、技術的にはこの数字が本質を現している。
ＡＲ共和国杯２着、ステイヤーズＳ３着のクリールカイザー、エプソムＣ勝ち馬ディサイファ、福島記念勝ち馬ミトラ、青葉賞勝ち馬ショウナンラグーン、中山金杯４着のパッションダンス、昨年の中山金杯勝ち馬オーシャンブルー、実力馬ダークシャドウ、前走１６００万条件を勝ったマイネルディーン、前走天皇賞(秋)１５着のフラガラッハなど伏兵は多い。昨年は２着に１１番人気のサクラアルディートが入って馬連万馬券が飛び出した。フラガラッハは昨年のＡＪＣ杯で最後方からメンバー最速の３４．８秒で追い込んで３着フェイムゲームと同タイムの５着。今年はフェイムゲームが２キロ増の５７キロ、フラガラッハは５６キロ据え置き。鞍上はゴールドシップに騎乗するという話があった横山典騎手。道中ゴールドシップを尾行して最後に交わす作戦か。
★先週の予想結果
◆競馬道場（競馬アナリストＧＭ）
京成杯 馬連１，３５０円、紅梅Ｓ 馬単１，４４０円など的中！
◆ＭＲ予想（万馬券ＭＲ）
穴馬はアドマイヤフライト、レッドオリヴィア激走！
ＷＡＫＵＷＡＫＵ競馬道場
競馬アナリストＧＭ
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